研究分担者 |
江原 隆一郎 三菱重工業(株), 広島研究所, 主務
古君 修 川崎製鉄(株), 技術研究本部, 主任研究員 (60432853)
高野 太刀雄 東京大学, 工学部, 助手 (10010852)
瀬口 靖幸 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (20031073)
箕島 弘二 京都大学, 工学部, 助手 (50174107)
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研究概要 |
従来より, 破壊機構の解明, あるいは事故原因の究明に対してフラクトグラフィ手法が重用され, 相当の成果を挙げてきた. しかしフラクトグラフィ解析には長年の経験を必要とし, また定量解析ないし3次元把握を行うためには, 膨大な労力・時間を必要とする. ここでは, 現在急速に発展しつつあるコンピュータ情報処理技術(画像処理・パターン認識)をフラクトグラフィ解析に応用し, 破面画像解析のための汎用ソフトウェアの開発と標準化を計る. 本年度は, まずシャルピ破面単位および延性・ぜい性破面率, ディンプル破面解析, 腐食ピット, 粒界・粒内混合破面の破面分類のための標準写真が各研究機関に配布され, ラウンドロビン形式のソフトウェア開発と標準化作業が開始がされた. 本年度得られた主な結果は以下のようである. 1.シャルピ破面の延性・ぜい性破面および粒界・粒内破面の判別に対しては共起行列を用いたテクスチャー解析が有用である. 2.シャルピ破面単位測定, ディンプル破面解析に対しては, 2次元投影面上の解析ではなく, 3次元形状を考慮した解析が必要である. 3.3次元形状を考慮することにより従来の2次元解析では得られない新評価パラメータを求めることができる. 4.シャルピ破面単位は, 破面単位長さの累積分布を予備知識として用いるアルゴリズムにより良い精度で求めることができる.
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