研究課題/領域番号 |
62302027
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
山田 豊 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (60024147)
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研究分担者 |
山辺 春雄 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (00024216)
中林 功一 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (90024231)
鬼頭 修己 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (10093022)
伊藤 基之 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (30024334)
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キーワード | 回転場 / 流動機構 / 回転流 / 旋回流 |
研究概要 |
回転場の流動機構について、役割分担を研究組織の欄の通りとしたが、これらは互いに関連する部分がかなりあり、相互に協力する必要があった。そこで研究内容を、 (1)回転2円筒、その他容器内回転体すきまの流れ、 (2)管内旋回流 (3)管軸中心に回転する円管内の流れ、 (4)静止流体中での回転物体のまわりの流れ、 (5)一様流中の回転体のまわりの流れ、 (6)コリオリカ場の流れ (7)エルボや管路の曲りによる旋回流の発生 (8)旋回噴流および縦渦 (9)機器内旋回流 (10)回転流の可視化報および測定法の10項目に分類し、各分担者はこの中のほぼ2項目程度を担当することとした。調査研究すべき文献の数が多数にのぼるので、昨年度に引き続き今年度も各項目について、国内および国外の論文、出版物を広く収集し、調査研究を行うとともに、3回(名古屋1回、東京1回、横浜1回)の研究打合せ会を開催し、調査研究結果の報告および討論、意見交換を行った。研究打合せ会では以下の話題提供があった。「回転する物体における流れと熱および物質移動(垂直回転円すい体からの合成および強制対流熱伝達)」(児山仁)「回転管入口助走部の流動(軸レイノルズ数の小さな場合)」(山田豊)「回転体上の厚い乱流境界層の実験」(山下新太郎)「加速器ターゲット系の一検討(ビーム加熱による温度場の検討)」(三田地紘史)「熱線プローブの方向特性およびタンデム形熱線プローブの測定誤差」(田中栄一)。こうして広い専門分野の研究者の協力と交流によってこの分野の膨大な文献を系統的に整理統合し、評価を行った結果は、成果報告書として取りまとめた。報告書は、前述の各項目について比較的最近のものを中心に多数の文献を収録し、それぞれについて解説・展望を加えたもので、最近における回転場の流動機構に関する研究状況を十分に示しており、今後の問題点を把握し、研究を進める上で貴重な資料として活用できる。
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