研究概要 |
回流水槽で行われる種々の流場計測について,主に実験手順およびデータ処理の観点から整理して,データ処理については8チャンネル程度のデータを収集して時系列解析が行えること,またセンサー支持装置は6自由度制御可能なシステムが必要であることが分った. ロボットアームの制御理論を使って,6自由度すべて制御するロボットアームの機構および制御システムを開発した. 本システムは6つのステップモータを制御することにより3つの並進運動と3つの回転運動を行い,流速センサーを任意の位置に移動するばかりでなく,任意の角度で挿入することができる. これによって,5孔管や3孔管による流速ベクトルの計測が容易になり,X型ホットフイルムによる乱流計測が出来るよすになった. また,これとは別にA/D変換器を装備したマイクロコンピューターによるデータ処理システムを開発し,アーム制御システムや他の複数台のコンピューターと通信を行えるようにした. これによって,実験データの収集,解析,トラバーサーの制御などを複数台の計算機で分散処理することが可能となり,実験能率は非常に高上した. さらに,画像データ処理に関しては,基礎実験を行い,レーザ光を利用した流れの可視化,そのデータ解析を試みた.
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