研究分担者 |
神田 彰久 (社)セメント協会研究所, 研究開発部, 係長
安田 正雪 建設省建築研究所, 第2研究部・無機材料研究室, 技官
飛坂 基夫 (財)建材試験センター, 中央試験所, 課長
川瀬 清孝 新潟大学, 工学部, 教授 (20169725)
仕入 豊和 東京工業大学, 工学部, 教授 (20016330)
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研究概要 |
1.一軸拘束ひびわれ試験方法の検討実験 (1)試験結果の変動ならびに引張強度との関係:コンクリートの乾燥収縮ひびわれ試験方法(JIS原案)に基づき, 供試体20個の試験を行い, ひびわれ発生日数等の各種測定結果の変動状況を把握するとともに, 静的引張強度との関係及びひずみ測定方法の検討を行った. その結果, ひびわれ発生日数の変動係数は19%であった. (2)拘束の程度, スランプ値とひびわれ発生日との関係:コンクリートのスランプの影響および実構造物のひびわれ発生予測の基礎資料を得るために, 拘束板の厚さとスランプを実験変数として, 一軸拘束ひびわれ試験を行った. 2.一軸拘束ひびわれ試験と実構造物のひびわれとの対応性検討の実験 (1)周辺拘束されたRC壁体モデルのひびわれ発生実験 ・収縮低減剤を用いた乾燥収縮量の異なるA,B2種類のコンクリートについて, 1軸拘束ひびわれ試験と2m×2.6mの壁試験体の拘束ひびわれ試験を行った. その結果, コンクリートA,Bの一軸拘束試験体のひびわれ発生日は, それぞれ壁試験体のひびわれ発生日とよく対応していた. ・スランプ値が8と18cmのコンクリートについて上記と同じ寸法の壁試験体の拘束ひびわれ試験を行い, 1.(2)項のひびわれ試験結果との対応を調べた. (2)実構造物の収縮応力のFEM解析 1層1スパンから3層8スパンまで壁体のFEM解析を行い, 層数, スパン数基礎地盤の拘束と収縮応力の関係, ならびにプレストレッシングの効果について検討・把握した. 3.ひびわれ標準試験方法の検討と実構造物におけるひびわれ予測 以上の結果に基づき, ひびわれ試験方法の標準比と実構造物のひびわれ予測手法について研究を進めている.
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