研究分担者 |
西沢 英和 京都大学, 工学部, 助手 (70127116)
大谷 眞一 武蔵工業大学, 助手 (80120864)
太田 省三郎 武蔵工業大学, 教授 (10139404)
本田 和男 岡山大学, 工学部, 教授 (20032914)
吉岡 靖夫 武蔵工業大学, 助教授 (40061501)
田丸 武好 米子工業高等専門学校, 教授 (30043566)
岩田 光正 広島大学, 工学部, 助教授 (80034346)
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研究概要 |
X線応力測定法は,ひずみを非破壊的に直接測定できる唯一の方法であるといえるが,実際の溶接構造物における残留応力測定にこの方法を適用するにあたっては,測定装置が大型であること,測定時間が長いこと,X線の入射方向が制約される場合があること,溶接部におけるX線の測定値が機械的測定値と必ずしも一致しないこと等の問題がある. 本研究はこれらの諸問題を解決するために行ったもので,本年度は以下の点を明らかにできた. 1.溶接構造部材に作用している拘束応力のX線による測定値は機械的測定と妥当な対応を示した. (永井ほかの共同研究) 2.位置検出型放射線計数管(PSPC)を用いて,携帯用X線応力測定装置を試作しつつあり,装置の軽量化および測定時間の大幅な短縮が可能となる見通しを得ている(吉岡,西沢,太田,大谷). なお,この研究では,長さ40mmの小型計数管(吉岡)およびXーY方式の位置決め装置(西沢)を開発し,測定精度の向上を計るとともに,コンピュータを用いて測定およびデーター処理の自動化を行っている. 3.異方性材料の応力測定におけるデータ処理の自動化を行った. (本田) 4.応力の大きさに応じた結晶の着色法を開発し,X線による測定結果と比較して,着色法の妥当性を確かめた. 5.溶接構造部材が入り組んだ狭隘箇所における測定を模擬した小型の機械構造部材においてX線応力測定を試みて,良好な測定結果を得た. (岩田)
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