研究課題/領域番号 |
62302059
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
森村 英典 東京工業大学, 理学部, 教授 (50016010)
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研究分担者 |
森 雅夫 東京工業大学, 工学部, 助教授 (80016568)
大野 勝久 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (50026118)
亀田 壽夫 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (10011660)
高橋 幸雄 東北大学, 経済学部, 教授 (70016153)
長谷川 利治 京都大学, 工学部, 教授 (40025911)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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キーワード | 情報ネットワーク / トラフイック評価 / 待ち行列理論 / 待ち行列ネットワーク / コンピュータ・ネットワーク / 通信網 |
研究概要 |
この研究は、情報ネットワークに関してトラフイックの側面から総合的に検討したものである。ISDNやLAN等で知られているように、情報ネットワークでは音声やデータ、画像などのように質の異なる通信が統合されるので、そのトラフイックを評価するためのモデルや、通信プロトコルのトラフイックに与える影響を調べるモデル等について主として論議した。具体的には、音声パケットの多重化装置のトラフイック解析、2元トラフイック・モデル、回線・パケット統合モデル、ポーリング・モデル等について解析された。これはネットワークのノードの特質を明確にしている。 ネットワーク評価の面では、待ち行列網の近似解析手法やそのアルゴリズムに関するいくつかの提案や、ネットワーク解析のためのプログラム・パッケージ作成に関する研究が行なわれた。また、コンピュータ・ネットワークの負荷分散特性やルーティグン方式に関する研究も行なわれた。 情報ネットワークのトラフイック解析の基礎となる待ち行列理論に関しては、基本方程式による解法や解の頑健性に関する証明など、基礎的な研究に成果があった。また、大規模確率システムに関するアルゴリズミック・アプローチの研究は世界的にも注目されており、今後の発展が期待される。また確率的最適化手法と共に複雑なネットワーク設計に欠かせない道具となるものと期待されている。 この分野の研究は、実際の情報・通信ネットワークの発展成長と共に新たな問題が発生し、その要請に応えながら経験を積み上げていかなくてはならない。その意味でこのような総合研究の果たす役割は大きい。今後も引き続き総合的な研究を行なうことを考えて、科学研究費の補助を申請している。
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