研究課題/領域番号 |
62302063
|
研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
大場 勇治郎 慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (50051066)
|
研究分担者 |
横井 康平 慶応義塾大学, 理工学部, 専任講師 (10146574)
相吉 英太郎 慶応義塾大学, 理工学部, 専任講師 (90137985)
池崎 和男 慶応義塾大学, 理工学部, 助教授 (50051462)
後藤 昌彦 玉川大学, 工学部, 助教授 (60074423)
相馬 信山 玉川大学, 工学部, 教授 (60074407)
|
キーワード | 電磁気学 / 人口知能 / ICAI / エキスパートシステム / Lisp / 教授知識 / 学生モデル |
研究概要 |
学生の持っている知識や学力レベルを評価する基礎データを得るために、1年生を対象として、電磁気学に出てくるテクニカルタームに関してアンケート調査を行い、また2年生に対しては、授業方法に関してインタビューを行った。 学生の学力および適性に対応するため、それぞれに適した学習コースとして、次の3つを選定した。 1)最初のベクトル解析を集中的に教えた後、マックスウェルの方程式の意味を理解させ、次に現象と結び付けて電磁気学の内容を理解させる。 2)電気回路の計算問題から出発し、抵抗、コンデンサ、インダクタンスの回路素子に慣れさせた後、インピーダンスの概念、共振現象を理解させる。次に電磁気学の重要な現象に内容を絞って学習する。 3)通常のように静電気学から出発し、それとの対応をとりながら静磁気学を教える。次に時間的変化を伴う現象を取り扱い、マックスウェル方程式に至る。 上記の3コースに共通的な学習システムとして、電磁気モードと指導モードからなる2レベルの指導システムを作成した。コース1では、ベクトル解析に関する具体的なシステムを作成した。コース2では、直列、並列接続を含む25種類の回路を設定し、上記のシステムを用い、演習を行い評価するプログラムを作成した。コース3では、電磁気学で教えるべき内容を整理して、そのブロック化を研究した。 さらに、過去6年間に出題された入学試験問題のうち、コンデンサに関するもの128題(約400小問題)を66種に細分類して系統樹を作成し、問題データベースを構築した。このデータベースから知識をひきだすためのエキスパートシステムを組み立てた。その後出題された24題(71小問題)に対しても、このエキスパートシステムの有用性を検討した。
|