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1987 年度 実績報告書

新しいセラミックスの製造プロセスと構造・機能の設計

研究課題

研究課題/領域番号 62303010
研究機関京都大学

研究代表者

作花 済夫  京都大学, 化学研究所, 教授 (10027021)

研究分担者 平野 眞一  名古屋大学, 工学部, 教授 (30016828)
金丸 文一  大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (40029848)
平井 敏雄  東北大学, 金属材料研究所, 教授 (50005865)
西川 友三  京都工芸繊維大学, 工学芸部, 教授 (90005215)
加藤 昭夫  九州大学, 工学部, 教授 (50037727)
キーワードセラミックスの製造プロセス / セラミックスの機能設計 / セラミック粉体 / 焼結体 / CVD法 / ゾルーゲル法
研究概要

本研究では,(1)セラミックスの気相・液相・固相から出発する新しい製造法,(2)ミクロ及びマクロ構造,(3)光・電磁気・機械・化学・生体の各機能を究明し,これら3者間の相関関係を明らかにして希望の機能を有する優れたセラミックスを製造するための指針を得ることを目的とし,粉体・焼結体,非晶質,複合体について総合的に研究し,下記の成果を得た.
1.粉体の製造プロセスと構造・機能の設計:SC,ムライト,BaTiO_3,YSG(イットリウム安定化ジルコニア)の粉体を化学的方法によって均質で微細な粒子として製造する方法を明らかにした. とくに,ゾルーゲル法,プラズマCVD法などによって優れた粉末が得られることを明らかにした.
2.焼結体の製造プロセスと構造・機能の設計:自己燃焼法,CVD法,ゾルーゲル法などにより各種のバルク焼結体,SiC及びSi_3N_4薄膜セラミックス,TiNセラミックスファイバーを得る新しい方法について研究し,機能の評価を行った. また,高温超伝導セラミックスについて,組成ならびに製造プロセスと超伝導特性との関連を研究した.
3.非晶質の製造プロセスと構造・機能の設計:非晶質の新しい製造法として液相での化学反応を利用し,ゲル状態を経てガラス成形体を合成するゾルーゲル法の展開をはかった. すなわち,反応条件の制御によってケイ素のアルコキシドから大きい細孔を有するゲル体をつくることにより,亀裂を発生することなく大型のゲル体及びガラス体をつくる方法を開発した.
4.複合体の製造プロセスと構造・機能の設計:SiーNーC組成の非晶質の結晶化による高強度ハイブリッド体,複合体及びハイブリッド体の素材となる層状物質ならびに薄膜,ハイブリッド体組織を有する生体活性結晶化ガラスについて,製造プロセスの改善により,とくに力学的性質の優れたセラミックスを得ることに成功した.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 作花済夫: Chemistry Letters. 1987. 1763-1766 (1987)

  • [文献書誌] 幸塚広光: Chemistry Letters. 1987. 1791-1794 (1987)

  • [文献書誌] 鈴木久男: 窒素協会誌. 95. 697-702 (1987)

  • [文献書誌] 神崎修三: 窒素協会誌. 95. 1213-1218 (1987)

  • [文献書誌] 中村哲朗: Japanese Journal of Applied Physics. 26. L678-681 (1987)

  • [文献書誌] R.Liang: Japanese Journal of Applied Physics. 26. L1150-1152 (1987)

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公開日: 1989-03-30   更新日: 2016-04-21  

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