研究課題/領域番号 |
62303010
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
無機工業化学・無機材料工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
作花 濟夫 京都大学, 化学研究所, 教授 (10027021)
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研究分担者 |
加藤 昭夫 九州大学, 工学部, 教授 (50037727)
金丸 文一 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (40029848)
曽我 直弘 京都大学, 工学部, 教授 (80026179)
平井 敏雄 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (50005865)
中村 哲朗 東京工業大学, 工業材料研究所, 教授 (20016819)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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キーワード | セラミックス / 機能性材料 / 構造材料 / 製造プロセス / 材料設計 / 微細構造 / 酸化物高温超伝導体 |
研究概要 |
従来の横断的研究、すなわち、製造プロセスに現れる種々の過程、構造並びに機能に関する基礎的研究によりセラミックスの研究は大幅に進展したが、セラミックスにおいて製造プロセスが構造ならびに機能に著しく大きな影響を及ぼすことを考えると、製造プロセス・構造・機能の相関性の解明はまだ十分とは言えない。そこで本研究では、気相、液相、固相から出発する新しい各種製造法、原子レベルのミクロ構造と多結晶体粒子レベルのマクロ構造を含めた構造、光・電磁気・機械・化学・生体各機能の相関関係を科学的に明かにし、製造プロセスとの関係において優れた構造・機能の設計の指針を得て体系化し、これに基づいてセラミックスの化学技術を飛躍的の発展させることを目的として研究計画を立案した。 本研究では、セラミックスを(1)粉体、(2)単結晶、(3)焼結体、(4)非晶質、(5)複合体に分類し、それぞれについて製造プロセスと構造・機能の設計の関連を検討することにし、五つのグループを作って研究を進めた。研究分担者は分担課題のいずれかのグループに属し、各課題のついて研究を実行し、研究成果の交換と討論を行って問題点を整理した。さらに、研究発表会を開催して研究分担者全員が一堂に会し、研究討論を行った。研究発表会では、それぞれの研究発表に対し活発で建設的な討論が行われ、有益な成果を得た。発表会における討論により、本研究の目的である新しいセラミックスの製造プロセスと構造・機能の設計の関連についての基礎的追究が行われ、新しいセラミックスの発展に役立つ成果が得られたと確信している。なお、本研究が時期的に高温超伝導酸化物の出現と一致し、この新しいセラミックスについての優れた研究も多数行われた。
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