研究分担者 |
中戸 義禮 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (70029502)
藤平 正道 東京工業大学, 工学部, 教授 (40013536)
藤嶋 昭 東京大学, 工学部, 教授 (30078307)
小山 昇 東京農工大学, 工学部, 助教授 (40134845)
相澤 益男 東京工業大学, 工学部, 教授 (00016742)
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研究概要 |
各自研究分担課題に関する研究内容につき時間をかけて討論を行い, 今後の研究課題を浮かび上らせた. (1).高分子/溶液界面 カチオン性電気化学活性種を固定したナフイオン膜の電導が主として電子ホッピングによること, 多数の芳香族化合物の電解重合膜を調製し膜内および界面電子移動を定量的に評価するとともにポリピロールの導電性とモルフォロジーが膜内に取り込まれるアニオンによりいちぢるしく変化すること, などが明らかになった. (2).分子集合体/溶液界面 粘土修飾電極上でのイオン性反応種の電荷移動は粘土の帯電状態により影響されること, LB膜のフォトダイオードを組み立て, その性能におよぼす要因を電気化学的に解析したこと, および, 走査型トンネル電子顕微鏡を用いると界面電子移動における電極表面状態のかかわりを明らかにできること, などの成果を得た. (3).生体関連物質/溶体界面 ポリピロール膜中に固定化したグルコーズオキシターゼが電気化学活性を示すこと, フェロセンのレドックス反応に対するNADHの電極触媒作用と電荷移速度の評価を行い, チトクロムCの電子移動におよぼす種々のプロモータの効果を詳細に評価した. (4)エネルギー蓄積物質/溶液界面 絶縁性の硫酸鉛の酸化はその粒界部から進行していくことなど二酸化鉛極の充放電反応機構の詳細を明らかにし, 種々の金属酸化物・硫化物の放電曲線の測定と分類を行うとともに, リチウム二次電池に用いうる有機溶媒の特性ずけを進めている. (5) 半導体/溶液界面 吸着した励起色素から半導体への電荷移動がマーカス理論に従わないこと, 酸化チタン電極上での酸素発生に電極表面内にそう入されたOHラジカルが関与すること, およびSiCの光電気化学特性を調べたことなど, 多数の成果を得ている.
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