研究分担者 |
関川 賢二 家畜衛生試験場, 生物物理研究室, 室長
大木 与志雄 日本獣医畜産大学, 獣医畜産学部, 教授 (30120760)
小山 弘之 北里大学, 獣医畜産学部, 教授 (00072372)
吉川 尭 北里大学, 獣医畜産学部, 教授 (80050467)
小沼 操 酪農学園大学, 酪農学部, 助教授 (70109510)
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研究概要 |
1.腫瘍細胞の細胞学的検討を行い, 成牛型ではdiffuse smallcell(DS)およびmediumーslzed cellが主流で, 子牛型ではDS,diffuse pleomorphic cellおよびdiffuse lyinphoblastic cell(DLb),胸腺型ではDSおよびDLbからなる傾向がみられ, 大食細胞の増殖を伴っていた. 2.成牛型白血病細胞由来継代細胞株9株を作出し, いずれもB細胞由来であることを明らかにした. しかしSIgや抗体のFcレセプターあるいは補体レセプターの欠損するものがあった. いずれの株も腫瘍関連抗原を保有し牛白血ウイルスの産生がみられた. 3.腫瘍関連抗原(TAA)の生化学的性状を検討し, 糖タンパクであることが示唆され, 抗TAAモノクロナール抗体は糖鎖部分を認識していることが明らかとなった. 4.TAAモノクロナール抗体を用いて診幡への有用性を提示するとともに, 発病の初期には腸性細胞はリンパ節濾胞に発現することが示された. 5.牛白血病ウイルスの感染性プロウイルスゲノムのクローン化DNAを用いて遺伝子機能解析を行い, BLU感染細胞のレンンチウムはenu遺伝子発現により誘導され, pX領域には2つの重複したオープンリーディングフレームpXーI,LTRからのBLV遺伝子の転写発現を活性化し, 協調的に機能することが明らかとなった. 5.子牛型由来T細胞株からヘルペスウイルス様粒子が決められ, 子牛に接種することにより抗体の産生が認められた.
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