• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1987 年度 実績報告書

単一細胞レベルにおける上皮輸送機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 62304030
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

竹口 紀晃  富山医科薬科大学, 薬学部, 教授 (00019126)

研究分担者 田代 裕  関西医科大学, 医学部, 教授 (40077558)
星 猛  静岡県立大学, 食品栄養科学部, 学部長 (60004537)
今井 正  国立循環器病センター研究所, 薬理部, 部長 (40049010)
西山 明徳  東北大学, 医学部, 教授 (90004556)
管野 富夫  北海道大学, 獣医学部, 教授 (50009982)
キーワード上皮膜輸送 / パッチクランプ法 / 細胞蛍光画像 / 単クローン抗体 / チャンネル / ポンプ / 胃 / 小腸
研究概要

種々の上皮細胞の生理機能及びその機構解明にむけて,単一細胞レベルの研究方法を確立し,研究を新たな次元で展開することが本研究の目的である. 研究期間は2年間で,本年は第一年目である.
代表者竹口は胃酸分泌のH^+ポンプであるH,KーATPaseには,塩酸分泌に必要なC1^-チャンネルもそなわっていることを,単クローン抗体を作製することにより示した. 即ち,単クローン抗体HK2032は,H,K-ATPaseの酵素活性を阻害すると同時にC1^-チャンネルも阻害した. また別な単クローン抗体HK4001はHKーATPaseの酵素活性を完全に阻害することができた. 今後,これらの抗体を細胞レべルにおいてパッチクランプ法と組みあわせて研究を行う. 今担研究者星は小腸刷子縁膜での小分子ペプチドでの能動的吸収機構はH^+との共輸送であり,H^+/ペプチドの連結比が2であることを示した. この輸送の駆動力は刷子縁膜に存在するNa^+/H^+逆輸送による細胞内アルカリ化とH^+の分泌,上皮細胞表面のコートとムチンによる細胞表面の局所酵性pH層の維持によることを明確にした. 分担研究者田代は細胞の蛍光画像解析法を用いて,胃壁細胞の静止時およびガストソン刺激時の細胞内Ca^<2+>動態を調べた. またイノシトール三燐酸に対する応答も解析した. 他の分担研究者の実績については,字数制限の為,省略する.
パッチクランプ法をこれまでに手がけているのは,西山,岡田,北里,今井(正),藤本,星,竹口である. 蛍光画像解析法も急速に拡がりつつあり,これまでに手がけているのは,田代,岡田,藤本,竹口である. これらの新しい方法論導入の必要性・その意義について,班員の理解が深まりつつある. また,これらの方法を使った新しい結果が次々と出されてきていることが,本年度の班会議(昭和63年1月,富山)において明らかになった.

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Shinji Asano: Journal of Biological Chemistry. 262. 13263-13268 (1987)

  • [文献書誌] Yoshitaka Saito: Pflugers Archiev. 409. 280-288 (1987)

  • [文献書誌] Yuichi Suzuki: Americal Journal of Physiology. 253. G155-G164 (1987)

  • [文献書誌] M.Abe: Journal of Physiology. 394. 481-499 (1987)

  • [文献書誌] Masashi Imai: Kidney International. 31. 565-579 (1987)

  • [文献書誌] Yasuhiro Tsunoda: FEBS Letters.

  • [文献書誌] 竹口紀晃: "新生理学大系3.膜輸送の生理学" 医学書院, 5 (1987)

  • [文献書誌] 竹口紀晃: "新生理学大系5.分泌の生理学" 医学書院, 12 (1987)

URL: 

公開日: 1989-03-30   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi