研究分担者 |
杉町 圭蔵 九州大学, 医学部・外科学一般, 教授 (00038762)
竹本 忠良 山口大学, 医学部・内科学一般, 教授 (90075169)
亀田 治男 東京慈恵会医科大学, 外科学一般, 教授 (00056467)
山本 貞博 愛知医科大学, 外科学一般, 教授 (40065511)
杉浦 光雄 順天堂大学医学部, 外科学一般, 教授 (00009945)
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研究概要 |
内視鏡的硬化療法は, 食道静脈の治療法としては最も古い歴史をもつ一つだが, 評価が一定していない. 基本的には, 安全性と効果についても統一された見解はまだみられていない. 本総合研究では, 本法を実施しているわが国の代表的な研究者が協力して, これらの問題について分析的ならびに総合的検討を行ない硬化療法の改善をはかり, さらにYの適応と限界を明らかにしようとするものである. 62年度は以下の事項について検討した. 1, 硬化療法において頻用されているエタノールアミンオレート, エトキシスクレロール, バリコシドなど代表的な硬化療法剤について, Yの薬理作用を明らかにし, 硬化療法における血栓形成機序の解明, 硬化剤の安全性の評価, 副作用の予防方法などについて実験的ならびに臨床的に検討した. 2, 静脈瘤内注入法についての実施手技の改良, 器具の開発, 試作および安全性の評価を行った. 3, 静脈瘤周囲注入法についての実施手技の改良, 器具の開発および安全性の向上をはかった. 4, 硬化療法による静脈瘤の内視鏡所見の変化について検討し硬化療法の効果判定ならびに評価法の客観化をはかった. 5, 硬化療法が食道組織におよぼす影響を病理組織学的検討した. 6, 臨床におけるコントロールスタディの計画を作成し方法, 期間などについて検討した.
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