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1988 年度 実績報告書

角膜移植第4世代の研究

研究課題

研究課題/領域番号 62304047
研究機関大阪大学

研究代表者

真鍋 禮三  大阪大学, 医学部, 教授 (00028333)

研究分担者 秋谷 忍  産業医科大学, 教授 (10051286)
江口 吾朗  岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (80022581)
北野 周作  日本大学, 医学部, 教授 (90058727)
田澤 豊  岩手医科大学, 医学部, 教授 (70048312)
木下 茂  大阪大学, 医学部, 講師 (30116024)
キーワード屈折矯正手術 / HLA / 眼球保存液 / 角膜内皮移植 / 角膜上皮移植 / 難治性角膜潰瘍
研究概要

1.白内障術後、円錐角膜、球状角膜など12眼に対してEpikeratophakiaを施行した。提供角膜は無菌的に処理し、それぞれの例に応じて角膜屈折力を調整し切削した。術後管理上は問題なかったが矯正視力はいまだ満足の出来るものとはならなかった。家兎を用いて、マイクロウェイブによる角膜屈折力の増加(近視化)を試みた。処置後1か月では平均3.2Dの増加を認め、安定した効果を得た。
2.拒絶反応の抑制を目的として、シクロスポリン点眼を開発し家兎に対する効果を検討した。シクロスポリン点眼にはα-シクロデキストリンが最も良好な溶媒であることが明らかとなった。アルカリ点眼の前房水蛋白におよぼす影響を検討した結果、点眼1時間後には血清成分の前房内混入を思わせる所見を得た。提供眼とのHLAマッチングの症例は未だ経験していない。
3.EP-II改良保存液として、TC-199にHCO_3とHEPES緩衝液を加えた溶液を検討し有効性を確認した。全眼球保存法の一つとして前房内還流法を試みた結果、還流を行った方が角膜内皮傷害が軽度であった。
4.角膜移植による内皮傷害をスペキュラーマイクロスコープを用いて検討した結果、術後2週間では約14%、術後6ヵ月では42%の減少を認め、手術による内皮細胞への影響は長期にわたると考えられた。培養角膜内皮は炭酸水素イオンの有無によって、極めて急速かつ顕著に変化することが判明した。この変化は細胞相互の接着結合状態に深く関連し、角膜内皮の透過性に大きな影響を及ぼしていることが示された。
5.角膜上皮移植を20眼の蚕食性角膜潰瘍に施行し、全例が治癒した。家兎に角膜上皮移植を行い上皮型拒絶反応の発生について検討した。
6.大阪にて研究成果の総括を行った。(平成元年2月10日)

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Hamano,T.: 投稿予定.

  • [文献書誌] 徳永孝一: 日本眼科紀要. 39. 1811-1816 (1988)

  • [文献書誌] 坪田一男: 日本眼科学会雑誌. 92. 1321-1326 (1988)

  • [文献書誌] Tsubota,K.: Cornea. 7. 115-121 (1988)

  • [文献書誌] 永江康信: 臨床眼科. 42. 1287-1290 (1988)

  • [文献書誌] 木下茂: 臨床眼科.

  • [文献書誌] Eguchi,G.: "Regulatory Mechanisms in Developmental Processes." Elsevier Sci.Pub.Ireland., 147-158 (1988)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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