研究課題/領域番号 |
62304048
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
斎藤 滋 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (80084713)
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研究分担者 |
小沢 英浩 新潟大学, 歯学部, 教授 (60018413)
村山 洋二 岡山大学, 歯学部, 教授 (50029972)
石川 烈 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (10014151)
青野 正男 九州大学, 歯学部, 教授 (70037498)
亀山 洋一郎 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (70113066)
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キーワード | 歯周組織 / ヒト歯根膜線維芽細胞 / 骨芽細胞 / 歯周病原細菌 / タンパク抗原遺伝子 / 分子クローニング |
研究概要 |
歯周病病原菌について、Bacteroides gingivalsの血清学的分類と型特異抗原の分離・精製が行われ、Bacteroides endodontalisのモノクローナル抗体の作成と性状についての検索およびTreponema denticolaとWolinellarectaの表層タンパク抗原の精製を行い、各々のモノクローナル抗体を作製した。さらに、Bacteroides gingivalsの抗原性についてELISA法とImmunoblot法を用いた研究が行なわれた。細菌の構成するタンパク質について遺伝子レベルで、Treponema denticolaのタンパク抗原遺伝子のクローニングおよび歯周疾患患者血清と反応するHaemophius actinomycetemocomitansの抗原タンパク質遺伝子のクローニングへと発展した。細胞レベルでの宿主応答の検索として、細胞の分裂能・ALP活性・typeI collagen合成・Cytokine感受性から骨芽細胞MC3T3-EIのsubcloneにいて研究が行なわれている。線維芽細胞について、ヒト歯根膜線維芽細胞のALPaseの特徴について、またヒト歯髄線維芽細胞についてALPaseに対する活性型ビタンミンD_3の影響について検索した。一方、歯周組織は常に咬合下にあることから、機械的外力に対する影響を細胞レベルで検索する重要性があげられ、機械的外力によるヒト歯根膜由来線維芽細胞の応答性についてさらに組織学的レベルで幼老動物の歯槽骨に対する機械的外力による改造変化の研究細胞が行なわれた。さらに、破骨細胞について、TRAP陽性多核形成能を有する培養骨細胞由来の樹立化細胞について、前破骨細胞から破骨細胞への分化過程をacid p-NPPaseの電顕酵素組織化学的観察また骨改造現象を骨吸収と骨形成のカップリングとしてとらえた研究がある。また、宿主について動物実験を行う場合に、基本的に重要な情報として、種々の動物の歯周組織の構造について比較検討およびニホンザルの歯髄および歯根膜の血管構築について行なわれた。またBacterial Protrase塗布によるラット歯肉における創傷治癒の電顕的研究への発展した基礎的研究を基した需要な研究が行なわれた。
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