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1988 年度 実績報告書

行動薬理と脳内メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 62304054
研究機関東京大学

研究代表者

福田 英臣  東京大学, 薬学部, 教授 (50080172)

研究分担者 上野 光一  千葉大学, 薬学部, 講師 (60125903)
高折 修二  京都大学, 医学部, 教授 (10025538)
瀬川 富朗  広島大学, 医学部, 教授 (80025676)
古川 達雄  福岡大学, 医学部, 教授 (60078582)
田所 作太郎  群馬大学医学部行動医学研究施設, 行動分析学部門, 教授 (70008225)
キーワード行動 / 脳内メカニズム / 覚醒剤 / ノルアドレナリン / セロトニン / モルヒネ
研究概要

(1)覚醒剤が作用する時の立体構造を推定し、さらに覚醒剤のアミン放出作用を選択的に抑制する薬物として、4-フェニルテトラヒドロイソキノリンを見出した。(2)メタンフェタミンに対するマウス行動の感受性はカテコラミン神経活性に存し、モルヒネに対する感受性は、さらにオピオイド神経活性に依存することが示された。(3)抗ラフ薬連続投与後の強制水泳実験におけるラットの逃避行動運動量の増加とセロトニン2受容体の減少はほぼ相関していた。(4)能動的および受動的回避学習において、海馬、扁桃体および線条体のコリン作動神経系が記憶の保持または獲得の修飾因子であることが明らかとなった。(5)アソフェタミン逆耐性における側座核ノルアドレナリンの重要性が示された。(6)オピオイド・ペプチドの環境ストレス抑制においてドパミン神経系が関与することが示された。(7)少量のエタノールは末梢前庭器官に作用して平衡機能を抑制することを明らかにした。(8)サブスタンスPの5-HTP誘発頭部攣縮反応の増強はサブスタンスP受容体を介すること、5-HTPの作用は5-HT_2受容体を介することを明らかにした。(9)β-カルボリンのけいれん作用およびけいれん増強効果を調べ、内在性ベンゾジアゼピン・アンタゴニストのけいれんにおける役割を明らかにしようとした。(10)セロトニン・アゴニストによる抗不安作用を明らかにした。(11)ドパミン・アゴニストによるあくび行動はD_2受容体が関与することを示した。(12)大麻成分テトラヒドロカンナビノールによるカタレプシー様不動状態は側座核ドパミン神経系、視床下部ノルアドレナリン神経系の機能低下に基づくことを明らかにした。(13)モルヒネ耐性の発現機構を研究し、少量のアドレナージック・ブロッカーがモルヒネの鎮痛作用に影響せずに、耐性形成を抑制すること、およびモネヒネの鎮痛作用の部位と耐性形成の部位が異なることを示した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Okiyama,M.: J.Pharm.Sci.77. 56-63 (1988)

  • [文献書誌] Nabeshima,T.: Eur.J.Pharmacol.152. 129-133 (1988)

  • [文献書誌] Ujihara,H.: Neurosci.Lett.93. 231-235 (1988)

  • [文献書誌] Abe,M.: Neuropharmacol.27. 309-318 (1988)

  • [文献書誌] Takahashi,M.: Japan.J.Pharmacol.46. 1-5 (1988)

  • [文献書誌] Shibata,K.: Brain Res.,. 443. 117-124 (1988)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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