研究課題/領域番号 |
62306001
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
笹倉 頌夫 東京都立大学, 理学部, 教授 (20087026)
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研究分担者 |
塩田 徹治 立教大学, 理学部, 教授 (00011627)
岡 睦雄 東京工業大学, 理学部, 助教授 (40011697)
諏訪 立雄 北海道大学, 教養学部, 教授 (40109418)
大沢 健夫 京都大学, 数理解析研究所, 助教授 (30115802)
斉藤 恭司 京都大学, 数理解析研究所, 教授 (20012445)
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キーワード | 基本群 / 周期訳像 / 特異点 / 超弦理論 / ベクトル束 / 代数多様体の部分多様体 |
研究概要 |
(I)本科研費に基きまたはその援助により開催された研究集会の内で主要な物は次の通り:(a)「複素解析と複素幾何於京大数理解析研究所:62年9月. これは63年3月京都に於ける国際研究集会「多変数了数論国際集会京都」の準備会も学ねる. (b)解析及び代数多様体上の諸問題於東京都立大理学部63年1月. これは両多様体論の最新の結果の発表で本科研費に基く集会の内最重要の物である. 両方共約百人の出席者があり盛会で新結果の発表や活発な議論が行われた. 他に63年1月に於いて次の研究集会が開かれた. 「特異点と微分幾何」「Super sturingsとK3surfaces」. 特に後者は物理学者と数学者の最先端でこれらに関連している人々で, 研究者にとって大きな刺激となった. (II) 上記研究集会を中心に発表された諸結果を簡単に記しておく. (別紙論文表も参照. )斉藤は彼自身の孤立特異点に関する周期写像の理論を前進させ,またRiemann面のmaduleus理論を群論的立場から新しく考察した. 向井は単純群のKー3曲面への作持を論じ著しい結果を得た. この結果は代数曲面論に重要な新展開をもたらすと期待される. 大沢はL_2理論と交差コホモロジー論の比較においと基本的な結果を得た. これはより一歩進めば決定的となろう. また特異点理論に於いても岡・渡辺(筑波大)らによる着実な進展がなされた. 諏訪は同氏により進められている解析的葉層構造の理論と最近注目をあびているDー加群を結び付けた. 最後に笹倉は自身の開発した"stralificotion cohonology理論"をベクトル束構成に適用した. これにより新しい種属に属すると思われるベクトル束がかなり構製され同方面の研究者達から興味を持たれている. (III)最後に, 申請時に記した様に我々の研究課題は新しい分野と見〓され研究者層も比較的若い. 本科研費の使用により研究は力強く進み研究者問の相互理解は大きく前進した. 密接に我々の研究に関連している人々や他の人々に本科研費の与えた影響は大きい.
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