研究分担者 |
岩倉 具忠 京都大学, 文学部, 助教授 (50093191)
日野 龍夫 京都大学, 文学部, 教授 (00044727)
服部 春彦 京都大学, 文学部, 教授 (20022345)
中川 久定 京都大学, 文学部, 教授 (20023559)
清水 純一 京都大学, 文学部, 教授 (30025027)
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研究概要 |
1.本研究の目的を,具体的に,次の6つの検討課題として設定した. 1)ヴェネチア,フィレンツェ,リヨン.パリ,京都の都市形成過程と文化現象,2)都市住民の階層的特徴と文学生産者の社会的位置,3)都市における異文化流入と,それに触発された文学創造,4)都市の改造と文学の変容,5)都市間対立の文学生産に与える影響,6)都市における書籍の生産と流通. これらの検討課題について,研究分担者がそれぞれの専門領域との関わりにおいて研究し,その結果を月例研究連絡会において報告し,研究方針の大枠を定めた. 2.研究分担者の佐々木綱(京都大学工学部教授)は,都市のイメージと風土分析について,特別発表を行ない,本研究の遂行に新しい視点を導入した(昭和62年11月23日). 3.研究代表者の広田昌義は,阪神高速道路公団とシステム科学研究所共催の,都市イメージ研究会で,19世紀のパリについての研究報告を行ない,それに続く討議において,都市と文学のテーマについての人文学的接近と工学的接近の接点について考究した(昭和62年12月5日). 4.千葉大学常勤講師露崎俊和氏を講師に招き,19世紀の都市改造と文学の変容についての討論を行なった. 5.各研究分担者は,国内の主要大学に赴き,研究者と討論または図書館においての文献・資料の調査を行なった. 6.都市と文学のテーマに関する図書を蒐集し,整理・分析を行なった. 7.来年度においては,上記の検討課題の研究を続行し,月例研究連絡会において報告.討論を行なう予定である.なお,研究成果は,昭和64年度に論文集として刊行する予定である.
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