研究分担者 |
太田 至 京都大学, アフリカ地域研究センター, 助手 (60191938)
荒木 茂 京都大学, アフリカ地域研究センター, 助教授 (00158734)
市川 光雄 京都大学, アフリカ地域研究センター, 助教授 (50115789)
小山 直樹 京都大学, アフリカ地域研究センター, 助教授 (40027496)
田中 二郎 京都大学, アフリカ地域研究センター, 教授 (30027495)
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研究概要 |
昭和62年度には, まず植物利用に関する資料に重点をおき, その研究およびデータベース化のための基礎作業をおこなった. データベースは, 将来多くの研究者が利用しうるものにするため, 京都大学大型計算機センター内に構築することにし, 許可を得た. 一方, 全国各地の研究者の意見を参考にしてデータベースの構造と使途を検討し, 分散している資料を整理して記載するためのフォーマットおよびコンピュータ入力のためのフォーマットを作製した. そしてこのフォーマットに従って若干の資料をデータベース化して, 検索, 出力の検討をおこなったのち, 各研究者が収集保管している資料のうち東アフリカ, 中央アフリカを中心に約900点の資料をデータベース化した. このほか, 京都大学に集められている植物標本の整理および食用, 薬用に利用する若干の植物の化学成分の分析を進めた. 動物利用に関しては, 植物利用に関するフォーマットを参照しつつ, データベース化のためのフォーマットづくりをおこなった. 動物のデータベースは, 当面, 植物のデータベースと別個に構築することになったが, 将来はこれを統括する予定である. 昭和63年度以降については, ひきつづき各研究者が収集した未発表のデータを整理してデータベース化してゆくが, 同時に文献資料等のデータも同一のフォーマットに従って入力してゆく. 昭和63年度には東アフリカと中央アフリカのほかに南アフリカと西アフリカを重点地域に加え, 昭和64年度にはマダガスカルおよび北アフリカを重点地域として研究を進める. 最終的には約15000件のデータを入力し, アフリカにおける動植物利用の実態把握や, 比較民族動物学, 比較民族植物学, そしてアフリカの動植物資源の潜在力の評価等の研究の推進をはかる予定である.
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