研究課題/領域番号 |
62410001
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研究機関 | 追手門学院大学 |
研究代表者 |
金谷 治 追手門学院大学, 文学部, 教授 (60004016)
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研究分担者 |
奥田 尚 追手門学院大学, 文学部, 助教授 (00148488)
中小路 駿逸 追手門学院大学, 文学部, 教授 (30043392)
井谷 鋼造 追手門学院大学, 文学部, 助教授 (60144309)
村主 恵快 追手門学院大学, 文学部, 教授 (50079373)
伊原 沢周 追手門学院大学, 文学部, 教授 (00093493)
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キーワード | 自然観 / 東洋における自然観 / 中国の自然観 / 西アジアの自然観 / インドの自然観 / 朝鮮の自然観 / 日本の自然観 / 比較研究 |
研究概要 |
昨年に引続き、研究分担者を、(A)中国班・(B)西および南アジア班・(C)東アジア班に分け、各班内で情報交換を行ないつつ、個別研究の深化を計り、合同研究会で報告と討議を重ね、総括する方法を取った。今年度は合同研究会を八回実施した。 第1回では、(A)班伊原は「自然観とナショナリズム」で梁啓超と志賀重昂を対比し、(B)班村主は「インド古代の数量観」で数量表現にみられるインドの自然観を報告した。第2回では、(C)班南出は「水辺の風景」で中世の東海道の渡水地点の考察を行ない、(C)班永吉は「近世国学者の自然観で平田篤胤を例に報告した。第3回では、(C)班中小路は「日本の四季の庭」で日本文学の表現にみられる庭の特色を報告し、(C)班奥田は「王家の始租伝承としての鳥と井戸」で日本古代史書の特性を報告した。第4回では代表者金谷が「儒家における合理主義的自然観」で、中国哲学の自然観を報告し、(B)班井谷は「ペルシャ詩に見る自然観」で、『ルバーイヤート』を例として報告した。第5回では、(A)班高橋は「俗語文学に於ける天と運命」で、包極像の変遷を報告し、(C)班永吉は「江戸文学における『海』」で、西鶴の海洋像の検討を報告した。第6回では、(A)班神楽岡は「謝霊運と陶淵明の自然観」で、両人の詩を例に報告した。第7回では、(A)班佐藤は「社会文化史における『奢侈』について」で、貨幣の交換を通じての文化形成を問題とした報告を行ない、(A)班阿頼耶は、「季清照と自然」で彼女の生活と詩作を通じてその自然観を報告した。第8回では、(C)班岡崎は、「朝鮮における龍馬信仰」で、済州島における龍馬信仰の具体相に基づく報告をし、(A)班伊原は「梁啓超の唯心論的自然観」で、中国の近代思想にみられる特性を報告し、(C)班南出は「近世村絵図における景観描写」で、尾張国の村絵図での具体例を基礎に報告を行なった。
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