研究課題/領域番号 |
62410008
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
石上 英一 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (40092134)
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研究分担者 |
近藤 茂一 東京大学, 史料編纂所, 助手 (90153717)
加藤 友康 東京大学, 史料編纂所, 助教度 (00114439)
永村 真 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (40107470)
黒田 日出男 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (90013284)
岡田 隆夫 東京大学, 史料編纂所, 教授 (70013274)
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キーワード | 荘園 / 歴史資料データベース / 西大寺文書 / 丹生浦山指図 |
研究概要 |
最終年度として、京畿内・畿内近傍荘園の荘園史料データベースの構築と歴史地理学的調査を引き続き行ない、また研究の総括を行なった。 1.荘園史料データベースの構築 (1)〔荘園史料文字列・画像統合データベース〕(凡用機ACOS410ー40と電子ファイリングシステムNEOfile2000の結合の上に開発したシステム)の補助プログラムとして〔史料群コード相互関係定義プログラム〕を開発し、(2)文字列データとして既存の〔古文書・聖教類検索システム〕に、東大寺・醍醐寺・西大寺などの荘園関係史料のデータを入力した。西大寺の史料は、史料編纂所所蔵影写本「西大寺文書」を全点入力して「影写本「西大寺文書」総目録」を作成し、研究成果報告書に発表した。さらに影写本「西大寺文書」の画像のNEOfile2000への入力を進め、〔荘園史料文字列・画像統合データベース〕を実現させた。 2.荘園の史・資料収集及び歴史地理学的調査 (1)荘園研究の基礎である寺院史料の収集を薬師寺文書(奈良県)・地蔵院聖教(香川県大野原町、萩原寺)について行なった。(2)現地調査を、丹生浦山指図(福井県美浜町)、弘福寺領山城国所領(京都府久御山町)・大和国西大寺寺辺所領(奈良県奈良市)について行なった。(3)〔荘園研究資料画像データベース〕(NEOfile2000)への入力を、現地調査・資料収集を行なった荘園について進めた。(4)現地調査・資料収集を行なった荘園の調査所見を纏め、それらの一部を研究成果報告書に収録した。 3.〔荘園史料文字列・画像統合データベース〕と〔荘園研究資料画像データベース〕の構築作業を通じて、荘園研究の基礎となるデータベースの形式・構造について検討し、荘園研究における文献史学と歴史地理学の統合的研究環境の確立に見通しをえた。 4.研究のまとめとして研究成果報告書を作成した。
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