研究課題/領域番号 |
62420003
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 国立天文台 (1988) 緯度観測所 (1987) |
研究代表者 |
横山 鉱一 国立天文台, 地球回転研究系, 教授 (10088784)
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研究分担者 |
真鍋 盛二 国立天文台, 地球回転研究系, 助教授 (30000178)
原 忠徳 国立天文台, 地球回転研究系, 助教授 (60000171)
角田 忠一 国立天文台, 地球回転研究系, 教授 (50000162)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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キーワード | VLBI / 地球回転変動 / 時刻同期 |
研究概要 |
1.研究目標の設定:(1)地球回転の高精度決定、(2)鹿島、リッチモンド間の高精度時刻同期、(3)データ解析ソフトウエアの整備、(4)太平洋ネットワーク運用の円滑化を主目標とした。 2.研究目標達成のための実施計画:(1)昭和62年度:通信総合研究所と米国の3観測局による新しい太平洋ネットワークを構築し、その円滑な運用態勢を確立すること。独自に開発した解析ソフトウエアによるデータ解析の実行と結果の通信総合研究所や米国測地測量局の解析結果との比較。(2)昭和63年度:前年度の結果の検討に基づく観測スケジュールの見直し。解析ソフトウエアの改良。 3.計画の実施:(1)観測:毎月1回、3名の観測員を通信総合研究所鹿島支所に派遣し、24時間観測を2年間で合計24回、当初予定通り実施した。(2)ネットワークの運用:米国の相関処理センターとの、磁気デープの往復、電子通信による観測局への観測指令などの態勢が、開始後半年で確立され、国際センターとしての円滑な運営が行なわれている。(3)ソフトウエア及び解析結果:国内的には通信総合研究所と協力し、昭和63年3月には、米国でのVLBI解析センター会議に真鍋研究分担者が出席し、ソフトウエアの改良を行なった結果、優秀な解析結果が得られるようになった。(4)観測スケジュールの改定:初年度の結果によると、太平洋ネットワークは最も優れた観測網であることが確認できたので、さらに高精度を目指して観測スケジュールを改定した。 4.学術的成果:(1)地球回転変動が、1センチメートルを切る精度で決定できた。これは、世界最高の精度である。(2)銀河系外クエーサーの位置を高精度で決定した。(3)観測局の位置を高精度で決定し、そのプレート運動による変化を検出した。(4)日本と米国間の時刻同期を、100億分の一秒の精度で達成した。
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