研究課題/領域番号 |
62420034
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
池田 克夫 京都大学, 工学部, 教授 (30026009)
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研究分担者 |
阿草 清滋 京都大学, 工学部, 助教授 (90026360)
美濃 導彦 京都大学, 工学部, 助手 (70166099)
大田 友一 筑波大学, 電子情報工学系, 助教授 (50115804)
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キーワード | 並列処理アルゴリズム / 密結合型並列計算機 / 粗結合型並列計算機 / 共有メモリ / 画像処理ライブラリ |
研究概要 |
本研究では、密結合型および粗結合型の2種の対照的な方式の並列計算機上で、種々の画像理解アルゴリズムの並列処理を試み、画像理解における各々の特性を評価・検討し、画像理解アルゴリズムの並列処理に関する一般的知見を得ることを目的とする。 今年度は以下の成果を得た。 1.メモリ共有密結合型並列計算機上での画像理解アルゴリズムの表現については、個々の画像理解アルゴリズムを専門的に処理するモジュール群と、プロセス間通信機能による制御、および、共有メモリ機能による大量データの授受を基本とする方式に関する枠組みの構築をほぼ終了し、実験的にも動作を確かめた。 2.画像理解における並列処理実現のためのユーティリティとして、Common Lispへのメッセージ通信機能の実装、米国カーネギーメロン大学で開発された汎用画像処理ライブラリの並列計算機上への移植、共有メモリ機能を利用したCommon Lispと画像処理ライブラリの結合などの整備を行った。 3.上記の枠組みと、ユーティリティのもとで、代表的な画像理解アルゴリズムの一つであるステレオ視を例題に、異なった特徴を持つ複数のアルゴリズムを並列に実行しながら、各々の機能を有機的に統合するシステムについて実験した。 4.粗結合型並列処理実験用のトランスピュータシステム上に、動的計画法を用いたステレオ対応探索アルゴリズムを実装することにより、粗結合型並列計算機上で画像理解アルゴリズムを表現する上での、基本的な知見を得た。
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