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1989 年度 実績報告書

建築CADのための建築形態記述言語に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62420043
研究機関東京工業大学

研究代表者

青木 義次  東京工業大学, 工学部, 助教授 (80159300)

研究分担者 大佛 俊泰  東京工業大学, 工学部, 助手 (00211136)
キーワード建築形態 / 形態記述言語 / CAD / 類推 / 架構性 / 室配置 / デ-タ・ベ-ス / イメ-ジ
研究概要

前年度までに作成した建築形態記述言語システム(CONSTRUCTORーII)を用いて、建築設計においてもとくにディテ-ルの記述が煩雑な小屋組の記述を行う実験を繰り返し、設計者にとっての「わかりやすさ」「使いやすさ」の検証を行った。
その結果、建築形態記述言語システムが持つべき基本条件を備えていることを確認した。しかし、実際の設計では、設計者間で正確で完全な記述をしていなくとも、他者に誤りなく形態情報が伝達しており、設計者としても、この人間どうしの伝達性を前提とした不完全な記述を利用していることが判明した。とくに、(1)設計者がとくに指定しなくとも、設計されるべき建築が架構性をもった建築形態として理解されること、(2)設計者の曖昧で不完全な記述でも、他者が類推して設計者の意図した建築形態情報を持ちうることが分かった。
前者の問題に対応するため、コンピュ-タ内で、設計者の記述から架構性を満足する建築形態として理解し形態情報を決定してゆく方法を提案し、これを具体的なシステムとしてコンピュ-タ上に作成した。また、後者の問題に対応するため、設計者の不完全な記述から完全な建築形態情報を生成する相関類推法を提案し、コンピュ-タ上で動作可能なシステムを作成した。
このふたつのシステムを建築形態記述言語システムの補助システムとして作動させることで、実用的な建築形態の記述が設計者のイメ-ジに適合した形で可能となることを示した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 青木義次,西能完,菅野元衛: "相関類推法の統計学的根拠と建築知識ベ-スのメンテナンスー建築CADのための基礎的研究 その2" 日本建築学会計画系論文報告集. 398. 69-74 (1989)

  • [文献書誌] 青木義次,池田早苗: "設計者固有の知識ベ-ス作成のための関連類推法の提案ー建築CADのための基礎的研究 その3" 日本建築学会計画系論文報告集. 408. 53-60 (1990)

  • [文献書誌] 青木義次: "建築CADデ-タベ-スのための位置と寸法の基本方程式" 日本建築学会大会学術講演梗概集. (E). 601-602 (1989)

  • [文献書誌] 青木義次,菅野元衛: "イメ-ジ・モデルによる空間位置関係推論ー建築CADのための基礎的方法ー" 日本建築学会大会学術講演梗概集. (E). 603-604 (1989)

  • [文献書誌] 青木義次,菅野元衛: "イメ-ジモデルを利用した空間関係推論システムの試作と挙動" 日本建築学会関東支部研究報告集. 161-164 (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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