研究課題/領域番号 |
62430013
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
小畑 正明 熊本大学, 理学部, 助学授 (20126486)
|
研究分担者 |
尾崎 正陽 熊本大学, 理学部, 助学授 (50040118)
渡辺 一徳 熊本大学, 教育学部, 教授 (10040049)
岩崎 泰頴 熊本大学, 理学部, 教授 (40013750)
豊原 富士夫 熊本大学, 理学部, 講師 (20011752)
津末 昭生 熊本大学, 理学部, 教授 (20011512)
|
キーワード | ミグマタイト / アナテクシス / 花こう岩 / 反応録 |
研究概要 |
1.エネルギー分散形X線分析装置(EDS)を購入・設置し、種々調整の後、前年度に導入した走査電子顕微鏡と組み合せて、X線マイクロプローブアナライザとして、分析システムを完成させた。現在、分析精度の向上と、分析手順のより一層の簡便化へ、改良を続けているところである。 2.肥後変成岩中の優白質花こう岩類の研究:優白質花こう岩の産状形状・組成・分布を詳しく調べ、前年のミグマタイトの研究と合わせて、これらの岩石が、肥後変成岩のアナテクシスに由来する。メルトであることが立証され、ミグマタイトの研究が進展した。 3.オーストラリアのミグマタイト(Cooma産)と花こう閃緑岩の分析研究を、オーストラリア国立大学のEllis博士と共同で行い、泥質岩の部分溶融と、結晶作用で成因モデルを作ることができた。 4.ザクロ石の分解反応による反応録について、生成のメカニズムの解明を行い、定量的なモデル作りを行った。その成果は現在投稿中である。 5.イタリアアルプス産の超塩基性岩pseudotachylyteについて、細粒部分を、走査電子顕微で組織の観察を行い、カニラン石の予備的分析を行った。より本格的な分析はこれから行うところである。
|