研究概要 |
本時間分割型ラウエカメラは連続X線であるシンクロトロン放射光X線を用いて最高でシャッターを切り,しかも連続10回の時間分割を行った.ラウエ写真を同一ファルケ(実際にはより感度のよいイメージングプレート(20×40cm))上に記録できるように設計した. 主な性能を下記に示す. 設計及び製作は回転シャッター部,高速メインシャッターとフィルケ駆動部等,開発的要素が多いため本所共通系工作との共同で行った. 出来上がったカメラ本体をBL6A2に設置した写真を示す. 2月22日〜25日までカメラの性能テストが現在2.3分解能の解析が進行中のwーaminoocid pyruvate aminoーtransferase結晶により行われた. 当初最も心配されたフィルムの動き及びシャッター部は順調に作動し,カメラ本体の性能は満足できるものであった. しかし,変曲電磁石により放射光ではまだ強度が弱く7〜10msecでシャッターを切らないと十分な強度の回折像が得られないことが明らかになった. これは現在建設中のBL16(マルチボールウィグラーライン)を使用することにより解決できる.来年度はレーザーによりトリガーをかける部分を製作する.
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