研究課題/領域番号 |
62440011
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山下 修一 東京大学, 農学部, 助教授 (60107406)
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研究分担者 |
魚住 武司 東京大学, 農学部, 教授 (40011978)
高橋 英司 東京大学, 農学部, 助教授 (50183439)
渡部 仁 東京大学, 農学部, 教授 (10011868)
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キーワード | ウイルス / プラスミド / 農業生物 / 微細構造 / 生物工学 |
研究概要 |
(1)植物では、イネ科のサトウキビモザイクウイルスを形状、理化学性、抗原性で千系統に類別し、オギ条斑ウイルスの環状ssDNA,複製型のdsDNAの性状を究明し遺伝子ベクターの検討を行った。トマト菜脈透化ウイルスではその桿菌状形態、細胞内所在様式を詳細に調べ、純化試料での核酸ゲノムと構造蛋白質を解析し、さらにポリおよびモノクローナル抗体による抗原性を検討した。ジャガイモYウイルスでは2種の系統のゲノムRNAのクローニングを行い、一部その一次配列を決定し、さらにプローブによる遺伝子診断を進めた。ウイロイドでは、リンゴゆず果病とカネーションで環状のssRNAと思われる低分子核酸を見出した。菌類では、A.alternatrで球状ウイルスを見出し形態、理化学性、ssRNAを明らかにし、さらに灰色かび病菌でユニークな直鎖状のプラスミド様のDNAを見出し分子性状を究明した。(2)昆虫では、カイコのDNUの中腸における転写、DNV1,2の増殖の組織化学的比較を行い、さらにカイコの品種抵抗性を疾理・遺伝子的に検討した。クワノメイガにみられるーnonocculudedのDNV、IFVはカイコに寄生性が認められ、それらの起源が注目された。チャノコカクモンハマキのentomopoxuirusを純化し、そのゲノムDNA、蛋白質を分析した。(3)ニワトリの重要な腫瘍ウイルスのマレック病ウイルス(MDV)についてモノクローナル、ポリクローナル抗体によるELSA検定法を確立し、また本ウイルスで腫瘍が進行すると脾臓細胞は細胞毒性を示した。ネコヘルペスウイルスでは感染株化細胞から赤血球凝集素の抽出を行った。(4)細菌では、枯草菌のセルラーゼ遺伝子の塩基配列をさら検討し、さら放線菌の一系統からのセルラーゼの性状を究明した。また、窒素固定菌のKlebsiellaの窒素固定遺伝子群の構造と機構を調べ、K.oxytocaのnif遺伝子群のクローン化し、塩基配列の決定とこれらの窒素固定能の強化を検討した。
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