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1988 年度 実績報告書

遺伝子工学による動物用リコンビナントワクチンの開発に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 62440019
研究機関北海道大学

研究代表者

佐藤 文昭  北海道大学, 獣医学部, 教授 (10162471)

研究分担者 遠藤 大二  北海道大学, 獣医学部, 助手 (40168828)
林 正信  北海道大学, 獣医学部, 助教授 (10130337)
喜田 宏  北海道大学, 獣医学部, 助教授 (10109506)
桑原 幹典  北海道大学, 獣医学部, 助教授 (10002081)
キーワードリコンビナントウイルス / 鶏痘ウイルス / 七面鳥ヘルペスウイルス / チミジンキナーゼ / ニューカッスル病ウイルス / ヘマグルチニンノイラミニダーゼ
研究概要

1.鶏痘ウイルス(FPV)H株の組み換え体作出のため、同ウイルスのチミジンキナーゼ(TK)遺伝子をクローニングした。クローニングされた遺伝子がTK遺伝子であることは、オリゴヌクレオチドをプローブとしたサザンプロットハイブリダイゼーション及び制限酵素切断パターンから確認された。クローニングされたTK遺伝子内にワクシニアウイルス由来のプロモーターであるP7.5を挿入し、その下流に外来遺伝子クローニングサイトを構築した。一方、P7.5及びニューカッスル病ウイルス(NDV)ヘマグルチニンノイラミニダーゼ(HN)遺伝子の連結されたクローンを入手し、このHN-P7.5のDNAフラグメントをTK遺伝子内に挿入したクローンを作出した。現在このクローンを用いNDVHNを発現するFPV組み換え体を作出している。
2.七面鳥ヘルペスウイルス(HVT)のTK遺伝子の所在を知るため、HVT全遺伝子をBamHI、PstI,及びHindIIIにより切断し、TK^-細胞にトランスフェクトしたが、TK^+に形質転換される細胞は認められなかった。現在HVTのTK^-変異体を作出中である。
3.ウズラ由来株化細胞であるQT-35からTK^-変異細胞を確立し、その性状を検討した。確立された変異細胞は、チミジンの取り込み、TK活性の測定及び酵素抗体染色によりTK^-細胞であることが確認された。また、この細胞は、親株と同じカリオタイプをもち、そのTK^+への復帰率は、1.0×10^<-5>以下であった。更に、この細胞は、HVT及びFPVに感受性で明瞭なプラークを形成した。
4.NDVHNを発現するカイコ多核体ウイルスの作出を試み、螢光抗体法で陽性のクローンを2クローン得た。現在更に詳しく解析中である。
5.NDVHNを発現するワクシニアウイルスLC株の組み換え体を作出した。

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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