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1988 年度 実績報告書

男子不妊症における睾丸性女性ホルモン分泌予備能の研究ー不妊症治療方針の基準作りー

研究課題

研究課題/領域番号 62440065
研究機関札幌医科大学

研究代表者

熊本 悦明  札幌医科大学, 医学部, 教授 (40045323)

研究分担者 高木 良雄  札幌医科大学, 医学部, 助手 (50154761)
伊藤 直樹  札幌医科大学, 医学部, 助手 (60193504)
梅原 次男  札幌医科大学, 医学部, 助手 (90160324)
塚本 泰司  札幌医科大学, 医学部, 助教授 (50112454)
キーワードE_2分泌予備能 / E_2 / T比 / LH
研究概要

今年度は男子不妊症例の内泌学的背景よりの病因研究の一環として睾丸性Estrogenに注目し, 臨床的研究を行った.
〈1〉睾丸性Estrogen分泌予備能を検査する手段としてhCG(human chronic gonadotropin)10,000単位を筋注し, 筋注前と筋注24時間後の血中Estrodiol(E_2)/Testosterone(T)比の分析を行ったところ, E_2/T上昇率が3.5以下の群が治療に対する反応が高いことが明らかとなった. このE_2/T上昇率に関し, さらに詳細に検討すると, Tの上昇率(T^<24>/T^0)は差を認めないが, E_2の上昇率(E_2^<24>/E_2^0)に於いては差を認め, 今後arometase活性に関しての検討が必要と思われた.
〈2〉また血中LH13.5mIU/ml以下の群で特に治療に対しての反応が高い傾向を認めた. そのLH値の意義を検討するため正常男子43例を対象とし, LHの正常範囲を詳細に調査したところ, 今まで報告されている正常値よりかなり幅の狭い8.5〜13.5mIU/ml(mean±1S.D.)であることがわかった. すなわち不妊症の治療反応群がLeydig細胞機能不全のないLH正常群であることが示されている.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 高木良雄,熊本悦橋 他: 日本不妊学会誌. 32. 177-183 (1987)

  • [文献書誌] 斉藤誠一,大野一典,熊本悦明 他: 日本不妊学会誌. 33. 92-98 (1988)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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