研究課題/領域番号 |
62450029
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 四天王寺国際仏教大学 (1988) 愛知県立大学 (1987) |
研究代表者 |
四方 壽雄 四天王寺国際仏教大学, 文学部, 教授 (40086137)
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研究分担者 |
神原 文子 愛知県立大学, 文学部, 講師 (50186178)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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キーワード | 離婚 / 家出 / 要保護婦人 / 母子世帯 / 貧困 / 嫁飢饉 / 売春 |
研究概要 |
離婚は、個人の性格、価値観、生活条件によって影響されることが多い。1.職業と離婚との関係について、昭和55年度の愛知・岐阜・三重の三県の人口動態資料により検討すると、夫の職業には、技能職・販売職・通信・運輸職が多く、妻の場合、無職者が多い。年齢の面では、夫30〜34才、妻25〜29才の組み合わせの夫婦が多い。 2.家庭裁判所の婚姻関係調停事件申立の動機を、名古屋・岐阜・津の各裁判所別に比較すると、夫・妻とも性格の相違を理由とする者が多く、地域的にも申立動機には、大きな差異がない。 3.三重県鳥羽市の石鏡・国崎は漁村で部落内婚率が高く、旧来「通い婚」が行なわれていたが、現在では「通い婚慣行」は衰退し殆んど、行なわれていない。 4.愛知県・岐阜県高山市・三重県四日市市、各地域の母子世態の実態をみると、いずれの地域においても、母子世帯になった原因は離婚によることが多い。 5.愛知県・岐阜県・三重県の各婦人相談所の相談内容をみると、夫婦相談・離婚相談が多く、売春関係の相談は少ない。相談方法には、自ら相談所を訪れるよりは、電話による相談が圧倒的に多い。 6.大都市には、社会的弱者として浮浪する人がいるが、年末・年始の時期に名古屋駅付近に野宿する人の実態を調査すると、年齢の面では、50歳以上の高齢者が過半数をしめている。職業の面では、土木・建築作業員が多い。
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