研究課題/領域番号 |
62450031
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
奥田 道大 立教大学, 社会学部, 教授 (10062564)
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研究分担者 |
岡本 包治 立教大学, 文学部, 教授 (70062502)
早川 善治郎 立教大学, 社会学部, 教授 (10062580)
本間 康平 立教大学, 社会学部, 教授 (40062509)
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キーワード | 大都市の衰退と再生 / 都市化の成熟化 / 都心型居住の存在形態 / 都心型コミュニティ / 市街地再開発 / 月島・佃・明石町地区 / 東池袋4・5丁目(木賃アパート密集地区) / アジア系外国人 |
研究概要 |
大都市「都心」の衰退と再生は、都市化の成熟段階に見合う都市社会学研究上の大きなトピックスである。本研究では1960年代以降の東京都市圏の「都心」および外周のインナーシティ地域の変容過程を、コミュニティ再生の立場から調査研究することを目的とした。調査研究にあたっては、東京都心およびインナーシティの典型事例を、(1)欧米大都市、(2)東京圏以外の日本の大都市、とくに京都・大阪・神戸の関西三都、福岡の各典型事例との相互比較分析においてととりおこなった。 〔I〕前年度において予備調査を実施済みの京都・大阪・神戸、とくに福岡の「都心」および外周のインナーシティ地域については、「都心居住の存在形態」「都心型コミュニティのモデル構成」の立場から典型事例を中心として精密調査を実施した。調査にあたっては、研究代表者を中心に徹底した現地ヒヤリングと資料荵集を手がけた。 〔II〕以上の調査結果と相互比較するかたちで、やはり予備調査を実施済みの東京の「都心」および外周の典型事例(7地区)の精密調査の第2次作業と資料的整備を図った。 〔III〕東京の「都心」と外周については、昭和63年度はとくに中央区「月島・佃」「明石町」地区、豊島区「東池袋4・5丁目(旧・日出町)地区をとりあげた。中央区の事例は大川端リバーシティ、聖路加国際病院を中心に中心市街地再開発事業が進行中でもあり、「都心居住」「都心型コミュニティ」の観点から動態的分析を追跡的におこなう格好の対象をなした。とくに明治初期の外国人居留地としての歴史的系譜を持つ「明石町」は、同様の構造の大阪市西区「川口・本田地区」との詳細な比較調査を試みた。「東池袋」については、アジア系外国人の急増地区でもあり、地域レベルの混住化を介してどのような洗練された独自の様相のインナーシティ型コミュニティに結ぶかを実態調査と分析を試みた。
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