研究分担者 |
末本 誠 神戸大学, 教育学部, 助教授 (80162840)
土屋 基規 神戸大学, 教育学部, 助教授 (10093519)
土井 捷三 神戸大学, 教育学部, 助教授 (20020620)
松島 健 神戸大学, 教育学部, 教授 (50030557)
平原 春好 神戸大学, 教育学部, 教授 (10012551)
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研究概要 |
(1)本年度の研究成果の第一に上げたいのは, アジア諸国の教科書を相当の量収集できたことである. その数は, 中華人民共民国のが418冊, 台湾が59, タイが39, フィリピンが116, マレーシアは8の合計640冊に達した. とくに中国とフィリピンのものは, 小・中学校の教科書を系統立てて殆どそろえることができた. 教科書の現物を, アジアを対象に, これだけ収集している機関は他に例がないものと思われる, 来年度以降も, このような, 教科書の現物を収集することを本研究会の第一の特色としていきたいと考えている. (2)第2には, 上での成果を中心に, 関連の資料も含めたアジア教育・教科書に関するデータ・ベースの作成を進めたことである. このデータベースは, 東京の教科書センターの作成しているデータベースとの互換を考えて, 同様のフォーマットをつくり, とりあえず今年度は収集済の教科書と関連資料の入力を進めた. 作業は来年度に継続されるが, 全国的に見てもユニークなデータベースであると自負しており, 将来的には関連の諸機関の所蔵する文献資料も登録された総合的なものへと発展させていきたいと考えている. (3)3番目は研究会活動である. ほぼ1〜2ヶ月に1回の定例研究会を継続させてきたが, 特に2月には本学の学校教育学会と共同して, 「アジアの教育事情」という研究会を公開で行い, 多数の一般市民・学生・留学生の参加を得た. (4)次は, アジアの教育に関する一般の関心の高まりを求めた社会的な活動である. この点では, 代表の杉山明男がNHKの第2放送で「中国の子供たち」の話をした(1988年2月23日)他, 国際青年セミナーで「アジアの平和教育と未来」の題での問題提起を行った. (5)最後は論文の発表である. これについては裏面を参照して欲しい.
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