研究分担者 |
別府 昭郎 明治大学, 文学部, 助教授 (70062015)
大塚 豊 国立教育研究所, 第五研究部, 研究員 (00116550)
荒井 克弘 国立教育研究所, 第二研究部, 室長 (90133610)
安原 義仁 国立教育研究所, 第一研究部, 室長 (00093823)
横尾 壮英 国立教育研究所, 名誉所員 (30033533)
|
研究概要 |
本研究は主要各国の大学における教授資格の歴史的な変遷をたどり,併せて国や地域による教授資格の類型を比較考察して共通点や相違点を摘出し,もって大衆化 国際化の進むわが国の大学教員のあり方を再検討することを目的としている. 研究の対象としては,日本の大学をはじめ,わが国の近代高等教育の確立に在形・無形の多大な影響を与えたイギリス, フランス,ドイツ,アメリカの諸大学,社会主義国の例として中国における大学,さらに古くからヨーロッパの大学の影響下にありながら独自の発展を遂げてきたラテン・アメリカ諸国の例としてメキシコの大学を選んだ. 本研究の研究分担者は,これら対衆国のいずれかの大学において一定期間学生あるいは研究者として籍を置いたものばかりであるが,実際に教職にあった者は皆無であるために,毎月1〜2回開催した例会に現職教授,あるいは教授経験者を招いて研究討議に加わってもらった. これまでに行なわれた10回近くの研究月例会および個々の分担者の研究の結果 各国における現行の大学教授資格は明文上は大差がないものの, 法令,規則等の運用上,あるいは明文化されない慣習上は大きく異ることが判明した. また,同一大学においても,長い歴史を有する大学ほど,教授等の任用には学部ごとの複雑な慣行が存在していることも予想通り明らかになった. 本研究の第2年次には,各国の具体的な法令,学則等の分折を急ぎ,併せて各国主要大学における教授の任用に係る慣行等につきさらに資料を収集してそれらを比較検討したのち,報告書を作成する予定である.
|