研究課題/領域番号 |
62450050
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | (財)東洋文庫 |
研究代表者 |
市古 宙三 東洋文庫, 研究部, 研究員 (50017092)
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研究分担者 |
本庄 比佐子 東洋文庫, 研究部, 研究員 (50106639)
田中 正俊 東洋文庫, 研究部, 研究員
山根 幸夫 東洋文庫, 研究部, 研究員 (10086316)
河鰭 源治 東洋文庫, 研究部, 研究員 (60142056)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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キーワード | 中国の対日観 / 日中関係 / 中国訳日本書 |
研究概要 |
本研究は、中国における日本関係の出版物によって、中国人が日本をどのように見てきあか、今どう見ているか、どのような点に関心をもっているかを調べようとしたものである。そのために我々は、次の2つの方法をとって調査を進めた。 1.近現代の中国人が日本について書いた図書を調べる。(1)既刊の目録で日本に関する図書を調べ、これらをできる限り収集した。(2)収録した図書と東洋文庫が既に所蔵している日本関係図書の内容を検討し、それらの本では日本をどう見ているかを調べた。(3)そのうち289点について解題を作成し、既刊の書に解説のある91点と併せて、報告書の「I.東洋文庫所蔵日本関係解題目録」をまとめた。 2.日本のどんな本が中国で翻訳されているかを調べる。(1)既刊の目録類から翻訳書を選び出し、そのうち、1978年以前に出版されたものについて、譚汝謙主編『中国訳日本書綜合目録』と照合した。(2)1978年以後の翻訳書は5千点余にのぼるが、このうち人文・社会科学関係の3091点をまとめて、報告書「II.中国訳日本書目録(1978-87)」を作成した。 以上の作業を通して、我々に明らかになった主な点は次の通りである。 1.日本に関する中国人の著作について。(1)1930年代に入って出版物は多くなり、日本の中国侵略を中心に、日本の政治・経済など時局問題を扱ったものが注目される。(2)最近10年、日本関係の出版物は急速な増加傾向をみせ、とくに日本の経済、経営管理、近代化への関心が高く、研究も進んでいる。(3)日中関係については、時局的なものより歴史的研究が多くなっている。(4)報告書には含めなかったが、日本語学習書が多数にのぼる。 2.翻訳書では、人文・社会科学分野で、経済、教育、文学に関心が高いことを示している。
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