研究分担者 |
安井 泉 筑波大学, 現代語・現代文化学系, 助教授 (00110578)
新保 雅浩 筑波大学, 現代語・現代文化学系, 助教授 (20081094)
藤原 保明 筑波大学, 現代語・現代文化学系, 助教授 (30040067)
鈴木 英一 筑波大学, 現代語・現代文化学系, 助教授 (30004071)
斎藤 武生 筑波大学, 現代語・現代文化学系, 教授 (60091899)
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研究概要 |
本研究では, 現代英語の受動構文を中心に, 日本語, 古・中期英語, 古高ドイツ語などの受動構文および関連する構文を広く研究し, それらの特質, 相互関係などを一般言語理論の立場から分析することを目指している. そのためには, 一般言語理論そのものを研究することも不可欠であり, 理論的研究にも意を注いでいる. 神尾は, 代表者として予計の執行等の取りまとめを行い, また研究面では, 受動文によって表わされる情報の性質を探るための手がかりとして, 英語の代名詞と情報構造の関係を研究し, 論文を執筆した(裏面参照). 安井は, 本研究の実務面の担当者として, 連絡, 調整を行う一方, 受動文に重要な関わりを持つ英語の総称文について考察を加えた(裏面参照). 鈴木は, 従来からの研究テーマである副詞の特徴をさらに探る一方, 受動文と深い関わりを持つ前置詞残置を理論的に説明すべく, 最近のGB理論を検討している(裏面参照). また, 小野塚は, 時制と受動文との関係を調べるため, 現在時制による未来表現について考察し, 斎藤(武)は, 言語文化論的立場から英語の一側面を考察した. (それぞれ裏面参照)鷲尾と斎藤(衛)は, GB理論の立場から受動文に関わる統語理論の詳細な検討を進め, 鷲尾は日本語の受動文についておよび受動文に関わる変形について詳しく研究した(裏面参照). また斎藤は特に一般言語理論における受動構文の位置づけを検討している. 藤原および新保は, それぞれ古英語および古高ドイツ語における受動文の資料収集につとめ 充分な量の資料収集および整理を終えた. 昭和63年度には, これらの諸研究をまとめた研究報告書の出版を予定している.
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