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1987 年度 実績報告書

経済問題における現状認識判断の記述及びシミュレーションに関する人工知能の応用

研究課題

研究課題/領域番号 62450072
研究機関大阪大学

研究代表者

筑井 甚吉  大阪大学, 社会経済研究所, 教授 (00029919)

研究分担者 伴 金美  大阪大学, 経済学部, 助教授 (30027578)
佐藤 英人  大阪大学, 社会経済研究所, 助教授 (20114085)
吉川 洋  大阪大学, 社会経済研究所, 助教授 (30158414)
鬼木 甫  大阪大学, 社会経済研究所, 教授 (40107107)
キーワード経済判断 / 景気診断 / シミュレーション / 定性データ / エキスパート / システム / 知識ベース / 人工知能 / 判断知識
研究概要

1.既存の研究成果の収集とその評価
人工知能の経済学への応用に関係する文献の収集を行い, これまでの研究動向を整理した. その結果, 既存の研究は,従来の計量モデルと同様に, 数量データーと経済学的仮説をベースとするものであり, 現実の経済エキスパートの判断プロセスの解明を意図したものは存在しないことが明らかとなった.
2.定性的判断データの収集・整理
現実の経済判断プロセスを解明するためには, 判断材料となった定性的情報の蓄積が不可欠である. そこで62年度は, 経済企画庁の月例経済報告を例として, 最近の景気循環に対応する27時点(60年7月〜62年9月)について, 同報告で引用している経済指標とその動向に関する定性的表現を抽出・整理し, 経済の定性データ時系列(37系列)の整備を行った. この定性データは, 分布や傾向に関する情報を含む所が数量データと異なっており, 人間の判断プロセス解明の基礎となりうるものである.
3.経済判断エキスパート・システムの構築
前項で述べた定性データを用いて, 経済判断をシミュレートするエキスパート・システムのプロトタイプ・システムの構築を行った. 現在, 62年4月から9月までのデータを用い, 景気回復過程の判断をシミュレートする簡易システムが完成している. 今後, 対象時点の拡大と, そこに使われる経済判断ルールの整理・体系化を行い, 経剤判程プロセスにおける知識の使われ方を解明すると共に, 現実のエキスパートを交じえてシステムの評価を行うことを予定している.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 佐藤英人: 大阪大学知識科学研究会資料集. 5. 17-33 (1987)

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公開日: 1989-03-30   更新日: 2016-04-21  

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