研究概要 |
(1) オープンシステムにおける児童の学習活動を比較研究するために,富山県福光町から3つの小学校(福光中部小,福光東部小,福光南部小)を選び,1週間にわたって児童の動きを追跡した. また3校の教師にインタビュ調査もかけた. (2) 多様な選択学習によって,基礎基本の徹底と個性の伸長をはかっている学校を全国区でいくつか選び,学校視察,授業分析,そして自己学習力について生徒の調査も行なった. 中学校では香川大学教育学部附属坂出中学校,愛媛大学教育学部附属中学校,埼玉県広島中学校,滋賀県鏡岡中学校,滋賀大学教育学部附属中学校などである. 選択をとり入れた柔軟な学校カリキュラムとそれを支えるメディアシステムの関係をも考察した. 高校では埼玉県立伊奈学園総合高校,大宮光陵高校,大宮南高校を視察し,普通科高校において,履習の多様化がいかに進んでいるか,個別化教育がどんな特徴をもって実行されているかをみた. (3) 放送教育では,京都市立生祥小学校6年生社会科「天下統一」で,メディア・ミックスの手法をとり入れた授業を設計・実施した. それを放送教育開発センターのスタッフが全部収録した. この授業ビテオを神戸大学,岡山大学,金沢大学の学生に,そして広島県教育センターの現職教師に視職してもらい,授業の評価と合わせて,メディア・ミックスによる歴史の授業のあり方も評価してもらった. その後金沢市の小学校3校で,5年生対象に総合学習番組を中心としたメディア・ミックスの授業を行ない,現在分析中である. またコンピュータ利用については,金沢市立此花町小学校,奈良県新在中学校,兵庫県山崎西中学校で,コンピュータリテラシー教育を調査した. また自作の認知型CAIプログラム(小学校算数)で,山口県下の小学校で実験し,その効果を分析した.
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