研究課題/領域番号 |
62450091
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 国立教育研究所 |
研究代表者 |
下野 洋 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 地学教育研究室長 (30142631)
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研究分担者 |
猿田 裕嗣 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 研究員 (70178820)
三宅 征夫 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 科学教育研究室長 (50000071)
梅埜 国夫 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 生物教育研究室長 (00132689)
恩藤 知典 神戸大学, 教育学部, 教授 (40033568)
小島 繁男 国立教育研究所, 次長 (30000037)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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キーワード | 野外観察 / 児童 / 観察 / 観察の深まり / 空間環境 / 標識地 / 地図 |
研究概要 |
1 野外観察地のカラースライドによる事前調査:生活環境の異なる学校の児童にスライドをみせたところ、市街地の児童は畑が多い、空気がきれい、緑と植物が多い等の指摘が多く、市街地周辺の児童では、地質と谷川に関する情報が多かった。 2 標識地ごとの観察:上記の2つの学校の児童が同一の地域で自由な野外観察をするとき、市街地の児童は中流域で植物に強い興味を示し、市街地周辺の児童は下流域で地質に強い興味を示した。 3 観察の深まり:観察の深まり方を、「見るだけ」、「採集する」、「採って試す」、「記録する」、「問題を解決する」の5段階に分けたとき、「見るだけ」、「記録する」という児童は割りに多いが、「試す」、「問題を解決する」という段階まで観察を深める児童は大変少ない。 4 観察地域の空間環境の把握:野外観察調査の終了直後に、観察地域の絵(地図)を全員に描かせたところ、標識地相互間の位置関係が部分的にでも把えられる児童は全体の約3割にすぎない。 さらに、このとき観察地の崖や特定の標識の絵(スケッチ)を描いた児童が多かったが、その中でも上流の大きな崖や中洲のある谷川、下流の広い谷間と木のつるが下がっている崖の様子を描いたものが多かった。 このことは、実際の野外観察で楽しく活動ができ、児童にとって強く印象に残った地点が上記のような場所であったということを意味しているを思われる。
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