研究概要 |
清浄な結晶性基板表面に機能性有機分子を配向吸着ならびに薄膜成長させ, その成長条件を明らかにすることによって, 高品質薄膜の作成方法を確立することが本研究の目的である. 本年度は, 次のような研究を推進した. (1)現有の真空蒸着装置を用いて1×10^<-5>Torr, および1×10^<-6>Torrでの薄膜作製を行ない, 有機薄膜の形成時における真空度依存性を明らかにした. (2)新しく導入した高品質有機薄膜作製装置(超高真空蒸着装置;到達真空度5×10^<-9>Torr)について, 有機試料を含む装置のベーキングのための試料室の改良, および分子線発生の条件を確立した. (3)得られた有機超薄膜の成長様式と分子配向を透過型電子顕微鏡およびX線回折によって明らかにした.
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