研究課題/領域番号 |
62460066
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理計測・光学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
一岡 芳樹 大阪大学, 工学部, 教授 (30029003)
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研究分担者 |
谷田 純 大阪大学, 工学部, 助手 (00183070)
伊東 一良 大阪大学, 工学部, 講師 (80113520)
魚崎 勝司 大阪大学, 工学部, 助教授 (20029151)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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キーワード | 光コンピュータ / アーキテクチャ / 光ディジタル演算 / 並列処理 / ニューラルネットワーク |
研究概要 |
本研究の目的は光の超並列情報伝送・処理能力を生かした新しい大規模情報処理システムー光コンピューターのアーキテクチャを提示し、システム開発の具体的方策を明確にすることである。本研究により得られた知見、成果は次の通りである。 1.光ディジタルハイブリッド型OPALSの実験システムを作製した。光ディジタル・インターフェース素子として液晶表示素子とCCDカメラを用い、パーソナルコンピュータによりフィードバック処理系を構成した。この際,表示素子のコントラストが演算能力に大きく影響する。また、ガルバノメータミラーをシステム内に組み込むことにより処理の自由度を上げ、処理速度の高速化を図ることが可能になる。 2.0PALS用並列プログラミングの研究を行った。OPALSの演算原理である光アレイロジックを用いたスペースバリアント演算法を開発した。さらに、画像処理のみならず任意のデータ処理に有用なパターン論理の概念を考案し、その有用性を示した。パターン論理によるプログラミングを容易にするため光アレイロジック用記述言語を作成し、さらに、演算カーネルの積・否定、クラスタ等の概念を考案した。そして、種々の並列処理プログラムを開発し、OPALS上での動作を確認した。 3.並列光演算システムの新しいアーキテクチャとしてニューラルネットワークを基本とするシステムの検討を行った。直交変換を利用した連想記憶システムを考案し評価を行った。また、ニューラルネットワークが持つ情報修復能力を用いた高信頼システムを検討した。その結果、多層構造のニューラルネットワークの実現が光演算システムにおいても不可欠であるとの知見を得た。OPALSプログラムによるニューラルネットワークシステムの実現は今後の課題である。
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