研究概要 |
1.從来の低圧ネットワーク方式の運転経験の調査 新400Vネットワーク方式の概念設計を進めるに当っては, これまで我が国で建設され運転されてきた低圧ネットワーク方式の経験を充分に採り入れる必要がある. そのため昭和33年以来の運転実績を持つ関西電力・千日前地区の低圧ネットワーク方式について,その設計,事故実績などの技術的問題点を調査した. その結果によるとネットワーク構成の單純化,設備の簡素化および負荷増加ならびに変動に対する彈力性が最も重要であるとの教訓を得た. 2.要素技術の調査 ネットワーク回路における電圧および電流などの検出要素, 特に半導体センサやスイッチ素子として利用が考えられる大容量,高電圧用サイリスタなどの現状について調査を実施した. 3.ネットワーク回路の状態監視方式の研究 ネットワーク回路における電流分布すなわち負荷分布の常時監視および事故検出の方法の一つとして,一般化逆行列を利用する方式について研究中である. 簡單なスポット・ネットワーク回路に関しては手計算により成果を確めることができたので,現在一般的な回路に適用できるようプログラム開発を進めている.
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