研究課題/領域番号 |
62460136
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子機器工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西原 浩 大阪大学, 工学部, 教授 (00029018)
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研究分担者 |
栖原 敏明 大阪大学, 工学部, 助手 (90116054)
春名 正光 大阪大学, 工学部, 助教授 (20029333)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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キーワード | 光集積回路 / 光メモリ / 光ディスク / 光ピックアップ |
研究概要 |
本研究は、情報読み取り用光集積回路デバイスの構成法の考案、理論設計、試作および実験による特性評価と可能性実証を目的としたものである。2年間にわたる研究の成果は以下のように要約される。 1.集光グレーティングを中心とした各素子の詳細な理論解析を行ない、その特性を明らかにし設計法を確立した。また高精度電子ビーム描画装置の導入と整備、作製誤差の検討と改善を行ない、回折限界集光スポットサイズを得るために必要な高精度の作製技術を確立した。 2.読出し専用光ディスクのための光集積デバイスを設計し、電子ビーム描画、ドライエッチング、レーザ結合などのプロセスでプロトタイプのデバイスを試作し、実験でその特性を測定・評価するとともに、このデバイスに外部回路とアクチュエータを組合せてフォーカスサーボ機構を構成し、模擬実験でオートフォーカスと信号読み取りの基本動作を確認した。 3.書き換え可能な光磁気ディスクのための読取りデバイスとして、微小な偏光回転の差動検出とフォーカス/トラッキング誤差検出の機能をもつ集積デバイスの構成を新たに提案し、プロトタイプデバイスを試作し、半導体レーザの波長不安定性の影響の問題を除去する等の改善を加え、デバイスの基本的な作動を実験で実証した。 4.光集積ディスクピックアップの光学的な総合特性である読出し応答を理論的に解析し、その特異性の解明、総合的設計法の確立を行なうとともに、光集積ディスクピックアップでは、従来のレンズを用いた読取りデバイスに比べて高い読取り分解能を得ることが可能なことを明らかにした。 5.将来の記憶密度向上のための短波長光源集積化の基礎検討として、光第2高調波発生デバイスのための有機非線形材料mNAの導波路用単結晶の育生を行い、有用な知見を得た。
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