研究課題/領域番号 |
62460163
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
寺島 泰 京都大学, 工学部, 教授 (50019717)
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研究分担者 |
尾崎 博明 京都大学, 工学部, 助手 (40135520)
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キーワード | 廃棄物処分 / 有害性化学物質 / 希土類元素 / 埋立層内物質移動 / 有機塩素化合物 / 埋立地浸出水 / リスクアセスメント |
研究概要 |
本年度は、浸出水処理系における有機塩素化合物の発生機構と評価、埋立地周辺地下系への移動機構とモデル化及び評価、リスクアセスメント手法の提示及び総合評価の3テ-マについて検討した。その概要を以下に示す。 (1)浸出水処理系における有機塩素化合物(トリハロメタン)の発生機構と評価: 浸出水処理液中に残存する難分解性有機物が塩素処理段階で塩素と反応してトリハロメタン等を発生する可能性がある。そこでその発生機構を解明する基礎として、実際の埋立地から浸出水を採取し、その有機塩素化合物生成能と初期有効塩素濃度・接触時間・臭素濃度などとの関係を、GC-MSを用いてヘッドスペ-ス法で測定した。その結果、トリハロメタンを構成する4種の有機塩素化合物(クロロホルム・ブロモホルム等)の比率は、接触時間や初期有効塩素濃度によっていろいろと変化するが、その変化は臭素と塩素との相互作用・反応性の相違等で定性的にはほぼ説明できること等がわかった。 (2)埋立地周辺地下系への移動機構とモデル化及び評価:産業廃棄物処分場等からの低沸点有機ハロゲン化合物の漏出に伴うこれら物質の土壌中における挙動を予測するための基礎として、トリクロロエチレンをはじめとする低沸点有機ハロゲン化合物の土壌への吸着特性と水飽和土壌中での移動について検討した。その結果、トリクロロエチレンなど非イオン性有機ハロゲン化合物の土壌への吸着は、土壌の有機物含有率に支配され、イオン交換容量はほとんど関係しないこと等がわかった。 (3)リスクアセスメント手法の提示び総合評価:3年間の研究成果を基礎として、廃棄物処分におけるリスクアセスメント手法を検討し、現状について総合評価した。
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