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1988 年度 実績報告書

高繰り返し大強度電子ビーム源によるラマン型自由電子レーザー発振機構競合の検証

研究課題

研究課題/領域番号 62460218
研究機関埼玉大学

研究代表者

川崎 温  埼玉大学, 理学部, 教授 (40023709)

研究分担者 鎌田 啓一  埼玉大学, 理学部, 助教授 (90143875)
宮本 芳子  埼玉大学, 理学部, 助手 (10008831)
キーワード自由電子レーザー / 相対論的電子ビーム / 電子サイクロトロン・メーザー / 電子ビーム不安定性
研究概要

研究の基本的方針:(1)ラマン領域のサイクロトロン・メーザー機構と、自由電子レーザー機構の競合過程を、実験的に十分な精度で呈示する。(2)手法は、長いパルス幅、速い繰返しで、必要十分な強度の電子ビームと周期的境界条件を併用する。以上により、62年度はハードウェアとしての実験、観測設備の完成に重点が置かれた。63年度にいたり、研究の発足当時には予見し難かった事態として、新しく、研究のセンターを最初の金沢大学より、埼玉大学に移すこととなった。代表者と研究場所の移動を伴う事態であるので、研究に与える得失を慎重に検討した。その結果は、埼玉大学の所在地が、他の共同研究機構との関係において有利であり、招来的展望の上で極めて望ましいと考えられる一方で、金沢大学における仕事は必ずしも中断することなく、新しいセンターにおける活動と相補的役割を果たし得るものと判断して、当該研究の継続を申請した。予定通り、年度の初期に金沢大学からの研究機器の相当部分の移転を完了し、態勢を整えた。最初にこれまでの結果を再現し、新しくサイクロトロン・メーザーの逆過程の存在を裏付ける、初めての実験結果について、10月の国際シンポジゥム(文献1)で発表を行った。高繰返しの電子ビーム発生装置の詳細は別に公刊の予定。研究代表者の活動としても、原子力研究所において客員として、当研究に基づき、さらに進歩した装置の建設に積極的に参加して中心的役割を果たすことが出来た。極めて残念なことに、移送中のトラブルにより、主要観測機器の広帯域デジタル・オッシロスコープが故障したため、年度後半の実験が遅れて予定を完了するに至らなかった。このため急拠、別途予算の工夫により、代替の機器を手当したが、なお十分でなく、一部の研究を新年度に持越すことのやむなきに至った。研究の新しい展開における予見し難い事態として了承されるよう希望する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Sunao,Kawasaki: Proceedings of the International Symposium on Applied Electromagnetics in Materials(October 3-5,1988,Tokyo),to be published by Pergamon Press in April 1989.

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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