研究概要 |
本年度の研究計画に掲げた以下の3項目について報告する. (1) データ構造指向型プログラム言語の設計 昨年まで研究してきたCCFG(Coupled ContextーFree Grammar)をベースとし, それに, モジュール化の機能, 項形式, 整数, プログラムを読みやすくするためのキーワードなどを付加したプログラム言語を設計した. なお, データ構造をより直観的に表現できるようにするためにベースの文脈自由文法を正規右辺文法に拡張した. (2) 上記言語の処理系の基本設計 処理系の全体構造はまだ設計してないが, トップダウン実行方式としてProlog言語の処理系と同じような処理をするものを試作し, さらにボットムアップ実行方式を検討した. (3) 上記言語のプログラムの変換合成の研究 CCFGプログラムから手続き型プログラムへの変換, PrologプログラムからCCFGプログラムへの変換およびその逆の変換, 分かりやすいCCFGプログラム(仕様をそのままプログラム化したもの)から効率の良いCCFGプログラムへの変換, のそれぞれについて基本的なアルゴリズムを考案した. 最後の変換は, 基本的なプログラムをつなげたものから, それらを合成したプログラムを生成する方法にもなっている.
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