(1)データ構造指向型プログラム言語の処理系の開発 昨年まで研究してきたCCFG(Coupled Context-Free Grammar)をベースとし、モジュール化の機能などを付加して設計したプログラム言語Grampのインタプリンタを試作した。 (2)上記言語のプログラムの変換合成の研究 プログラム変換の基本である展開/畳み込み変換について、厳密な定義を与え、それの正当性を、CCFGプログラムと論理プログラムとの間の等価変換、および論理プログラムにおける展開/畳み込み変換の正当性を使って証明した。また、CCFGプログラムの展開/畳み込み変換から属性文法における展開/畳み込み変換のアルゴリズムを導き出し、例題によってその変換の有効性を示した。 また、CCFGプログラムに否定の記法を導入することを目指して、形式文法に否定を導入することを考案し、論理プログラムにおいて研究されている否定と同様のことが成り立つことを示した。 (3)上記の研究などから、CCFGプログラムの表記法をより一般化して機能の高いプログラム言語を作成できる着想を得た。
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