研究課題/領域番号 |
62460236
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
前島 郁雄 東京都立大学, 理学部, 教授 (50087061)
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研究分担者 |
鈴木 啓介 東京都立大学, 理学部, 助手 (60145662)
田上 善夫 東京都立大学, 理学部, 助手 (50145661)
岡 秀一 東京都立大学, 理学部, 助手 (50106605)
三上 岳彦 東京都立大学, 理学部, 助教授 (10114662)
野上 道男 東京都立大学, 理学部, 教授 (50087144)
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キーワード | 日本 / 江戸時代 / 気候変動 / 古気候復元 / 小氷期 / 古日記 / 気圧配置型 / データベース |
研究概要 |
江戸時代における気圧配置型の復元を目的として、3年間の研究計画のうち、第2年度の研究を行った。その主要な成果は以下の通りである。 1(1)昨年度にひき続き、古日記から天気記録を収集した。新たに収集をはじめたのは、八戸藩日記(八戸)、竹田源右門日記(川西)、御家老方等諸事留(金沢)、大和国無足人日記(奈良)、木下文書(熊本)、池田家御目付日記(鳥取)、小松藩会所日記(伊予小松)である。 (2)古日記から抽出した天候記録のデータベース中に、新たに、京都多度津、熊本、諫早のデータを入力した。データベース中に入力された地点は累計33地点となり、さらに現在も入力作業を継続している。 (3)データベースに入力された江戸時代の天候記録から、日本列島の毎日の天候分布をパソコンのCRT上に表示するプログラムを作成した。これにより、1831-1870年までの40年間について、約15,000日の天気分布が、即時に検索できるようになった。 2.現在の天気について、気象庁のSDPテープより、3時間ごとの雲量および現在天気をフロッピーディスク上に移し、さらに日本式の天気コードに変換した。これにより江戸時代の天気同様パソコンのCRT上に、毎日の天気分布が表示されるようになった。 3(1)現在の気圧配置型について、天気分布との対応関係の良い、総観気候場の合理的分類方法の、予察的検討を行った。 (2)現在の天気分布と気圧配置型について、判別分析、対応確立の予察的な計算を試みた。 (3)1831-1870年における各気圧配置型の出現頻度、季節的変化、シンギュラリティーなどについて、予察的な検討を行った。
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