研究課題/領域番号 |
62460236
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
前島 郁雄 東京都立大学, 理学部, 教授 (50087061)
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研究分担者 |
鈴木 啓助 東京都立大学, 理学部, 助手 (60145662)
田上 善夫 東京都立大学, 理学部, 助手 (50145661)
岡 秀一 東京都立大学, 理学部, 助手 (50106605)
野上 道男 東京都立大学, 理学部, 教授 (50087144)
三上 岳彦 東京都立大学, 理学部, 助教授 (10114662)
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キーワード | 天気記録 / 気圧配置型 / 気候復元 |
研究概要 |
本年度は、3年間の研究計画の最終年度があり、研究成果をまとめると以下の通りである。 1.全国19地点の日記の天候記録をもとに、1771〜1840年の70年間について、夏季4ケ月(6〜9月)の毎日の天候分布図を完成した。次に、北海道を除く全国を5つの地域に区分し、各地域毎に降雨の有無の判定を行なった。降雨の有無を1と0で表現し、その組み合せから。全32タイプの天候分布型を設定して毎日の天候分布型の分類を行なった。その結果を天候分布型カレンダ-としてまとめた(成果報告書参照)。 2.一方、現在の天候デ-タを用いて、上記と同様の方法で1975〜84年の10年間について、天候分布型の分類を行なった。気圧配置型につては、吉野ほか(1967,1975,1985)による分類法を若干修正して用いることにした。各天候分布型に対応する日の気圧配置型を集計して、両者の対応関係を検討した。その結果、一つの天候分布型に対して必ずしも一義的に気圧配置型が対応しないことが明らかになった。 3.最終的に、次の手順で気圧配置型の復元を試みることにした。 (1)歴史時代の毎日の天候分布図を作成し、上述の方法で32通りの天候分布型に分類する。 (2)現在の観測デ-タに基き作成した各天候分布型に対応する前線と高低気圧・台風中心位置の合成図を参考に、ワ-クシ-トを作成する。ワ-クシ-トには。想定される概略的な前線と高低気圧の中心位置を書き込む。この場合、連続性や高低気圧の移動速度等を考慮する。 (3)完成したワ-クシ-トをもとに、毎日の気圧配置型を吉野らによる分類法にしたがって復元する。 本研究では、実際に1783年(天明の飢餓年)の6〜7月の気圧配置型の復元を試みた。
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