研究課題/領域番号 |
62460240
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
末武 国弘 神奈川大学, 工学部, 教授 (40016241)
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研究分担者 |
渡辺 恵子 神奈川大学, 外国語学部, 教授
小池 栄一 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (90211226)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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キーワード | ニュ-メディア / CAI / キャプテンシステム / 文章表示パタン / 感覚型パタン / 箱型パタン / 視点の動き / もやもや理論 |
研究概要 |
ここ数年、教育界では〔CAI〕への関心か高まり、数多くの〔フソトウエア〕が市販されて教育現場に導入されている。しかし、それらの多くは、〔情報の伝達特性〕をより良くするような配慮がされてなく、その〔提示画面〕は機械的に文字や図形をレイアウトしたものであった。 本研究の目的は、CAIなどによる学習の効率を向上させる方法の一つとして、その〔文章表示パタン〕の〔文字配列の構成〕を工夫し改良することを狙い、これらを教育工学的方法で追求することにある。 〔文章表示パタン構成〕として、従来の〔箱型:原稿用紙の〔マスメにキッチリ埋める片〕と、〔感覚型:文章を〔意味のある《まとまり》〕に切り分けて改行し、次の行の冒頭を2〜3文字ずらせる型〕とつき〔紙面上〕と〔CRTディスプレイ面上〕とについて検討した結果、読み易さでは〔感覚型〕が優れていることが明らかになった。 次に〔箱型〕だけの〔アンケ-ト調査〕では、比{行間隔}/{文字の高さ}が12/16〜16/16のパタンが読み易く、更に、〔紙面上〕に比べて〔ディスプレイ面上〕では〔行間隔のやや広いパタン〕が好まれることが明らかになった。 また、〔アイキャメラ〕による〔視点〕の動きの測定では、その動きの〔ためらい〕の原因が、研究代表者の未武が先に提案した〔もやもや理論〕によって説明できることがほぼ明らかになった。 〔紙面上の文章〕中の〔キ-ワ-ド〕と〔意味のある文節情報〕について、その〔記憶再生率〕のアンケ-ト方式による比較では、前者では〔感覚型〕が優れているが、後者では、その情報の〔文章中の位置〕が重要で、特に〔2行にまたがらないこと〕が大切であることが分かった。 結論:CAI、文字放送などの〔文章の提示〕には、内容に依って〔パタンの型〕を使い分け〔レイアウトを良くすること〕が必要である。
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