• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1988 年度 実績報告書

機能性ハライドガラスおよび機能性金属ガラス中の鉄と錫のメスバウアー分光研究

研究課題

研究課題/領域番号 62470065
研究機関神戸大学

研究代表者

河本 洋二  神戸大学, 理学部, 教授 (00030776)

研究分担者 吉田 憲鉄  神戸大学, 理学部, 助教授 (70112076)
岸本 昇三  神戸大学, 理学部, 教授 (70030757)
キーワードハライドガラス / フッ化物ガラス / リン酸塩ガラス / メスバウアー分光 / 混合原子価 / 平均原子価 / 機能性ガラス / タングステン酸鉄
研究概要

本年度の設備備品費にて液体窒素までの低温測定のためのクライオスタットを購入すると同時に、約500℃までの高温測定のための炉を自作し、広い温度域にわたってメスバウアースペクトルを測定することがお能となった。その結果、本年度は以下に要約した四つの事項について研究を実施した。
1.フッ化物イオン高伝導性の機能をもったフッ化物ガラス、ZrF_4ーBaF_2ーCsFガラスおよびFeF_3ーMnF_2ガラスにおけるガラス状態解現象の発見とその機構の解明。この研究は電解前後でのガラス中でのFeの存在状態(原子価分布、Fとの化学結合状態など)をメスバウアー分光にて解析し、明らかにした。
2.リン酸鉄半導体ガラス中のFeのキャラクタリゼーション。リン酸鉄ガラスは酸化鉄含有量が〜0から70モル%にわたり得られると同時に電導度が組成により大きく変化する。それゆえ鉄の存在状態(原子価分布、0との化学結合状態、Feの酸素配位多面体の連結様式など)と物性との関連に興味がもたれた。この研究ではメスバウアースペイトルの組成変化および温度変化を調べ、鉄の存在状態を検討した。
3.ヘテロ酸素酸塩の一種であるタングステン酸鉄固溶体について鉄の混合原子価状態。本研究では種々の組成の固溶体についてメスバウアースペイトルの組成変化および温度変化を詳細に調べ、電子交換による平均原子価の出現について予備的な検討を行った。
4.フッ化物イオン超イオン伝導性ガラスであるInF_3ーPbF_2ガラスでのSnの存在状態。SnのF配位状態について主として検討を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Yoji Kawamoto: J.Electrochem.Soc.(1989)

  • [文献書誌] Yoji Kawamoto: Materials Science Forum. (1989)

  • [文献書誌] Yoji Kawamoto: J.Non-Crystalline Solids. (1989)

  • [文献書誌] Yoji Kawamoto: J.Material Science. (1989)

URL: 

公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi